第2話 アシャの悪戯 鋼鉄のお化けかぼちゃ
「いでよ 伝説の魔法使いの弟子のわん子さんの
名前にかけて
巨大ネコの手 奴らをやっけて!」
・・ちなみに(わん子さん)とは
古代の時代にいた 魔法使いの弟子で
ドジっ子な二本足で立ち ちょっと魔法を使う犬である
彼の得意魔法が巨大ネコの手である
巨大ネコの手がしゅわわ・・と煙と共に現れて
お化けカボチャを薙ぎ払う
「きゃわわ~」カボチャの悲鳴
更に薙ぎ払う
「きゃわあああ~」カボチャの悲鳴
「うふふ 楽しそう アシャもおお」アシャアシャ
ナジュナジュと同じく 小さな黒猫耳と尻尾 黒髪おかっぱの小さな少女
アシャアシャ
ナジュナジュの妹で 魔力が強い 悪戯大好き
「え?」青くなるリアとナジュナジュ
「もう一人の嘆きの最後の黒の王であるアーシュ
長き黒髪 美しき面立ち
そして 鬼神のごとき 我らの守護神
火焔の王アーシュラン
その二人の名にかけて
あのお化けカボチャに力を与えよおおお」
淀みなく上手に言葉と呪文を唱えるアシャ
何故かお化けカボチャに力を与えしまう
多分 楽しそうだから・・
黄金の光に包まれる お化けカボチャ達
あるものは鋼鉄のお化けカボチャとなり
あるものは巨大化して 大暴れを始める
「ちょっとおおお~~アシャあああ!!」
「・・疲れた 寝る」と思い切り無責任な一言と共に
木にもたれて アシャは く~すか寝てしまう
「お菓子よこすらのらあああ」お化けカボチャ達の要求
「リンゴも もっとおおお」「もっと美味いもん食わせろおお」
「・・・無理言うなああ!」リア
「リア・・僕が料理を作るから
魔法でカマドとか材料・・アウトドア用の料理道具を出して」ナジュナジュ
「え!」「料理なら僕 出来るよ」固い決意のナジュナジュ
「えええっと魔法ね」リアは頷いて 小さな魔法の杖を振るう
ボンと出没する マキに簡易カマド 鍋 包丁 材料その他もろもろ
どこからともなくエプロンを取り出し それをまとい
ナジュナジュは包丁を構える
きら~んんんん☆
シュタシュタシュタ・・凄い勢いで料理を始める
かぼちゃパイ カボチャスープ 野菜と鶏肉入りのミルクスープ
お菓子はチョコケーキ アップルパイ イチゴやベリーのタルト
ホットケーキ ベリーのゼリー スコーン
サラダ各種
何故か中華の包頭に 日本のおにぎり 茶碗蒸し
何十人分以上ある
「うおおお 美味しそう!」嬉しそうなリア
「はあ~出来た」ナジュナジュ
「うおおお食う食う」「食う食う!!」
嬉しそうに巨大お化けカボチャや鋼鉄のお化けカボチャ達が食い散らかす
満足したお化けカボチャは魔法が解けて 元のお化けカボチャに戻り
満足そうに去ってゆく
「・・ハローウインの時はまた奴ら騒ぐだろうな はあ」リア
「・・リア とりあえず避難してる他の皆さんも呼んで食べようか」ナジュナジュ
「起きた お腹すいたああ」アシャ
「はいはい うふふ」ナジュナジュ
そこに・・
「美味しそうだな」「ああ」声がする
「え?」「あ!」
「・・魔法の王様 二人のアーシュ様! それにその青年の方は?」リア
長い髪と短い髪の二人のアーシュがいる
何故か赤い瞳の青年の姿の魔法の王に
髪の長いアーシュは抱っこされてたり
「ああ、こちらは俺達より三百年前の火焔の王 黒の王アジェンダ様」
「あの癒しの神殿の創設者!」「そうそう」髪の短いアーシュ
「丁度 時の狭間の修復が済んで 近所だから寄ってみたんだが」
今度は 向こうの方からやって来たのは・・
「そちらは大丈夫か?」「はい」
後から来た少年 アジェンダそっくり
「ああ、こちらも そう・・アジェンダ様」アーシュ
「私はあちらのアーシュ殿の方に属する」髪の長い方を微笑んでみている
「悪いが 私は先に帰還するから アリサとのデートもあるので ふふ」
少年の姿の方 アジェンダはそう言って消え去る
「はい、お気をつけて」
「・・・なんで もう一人の髪の長いアーシュ様は
抱っこされてるんですか?」リア
「・・・俺の場合は亀裂に墜ちた
助け出されたが 足を以前から痛めてるんだ」
「そういう事だ ふふ」アジェンダ
「デートとかじゃないですよね」リア
「・・・・」何故か黙ったまま 少し赤くなる髪の長い方
「とても良い匂いだ 少しご馳走になってもいいかな」微笑むアジェンダ
「ええ どうぞ
あの・・明日は収穫祭です
良かったら 祭りを楽しみませんか?」ナジュナジュ
「そうだな」
「ああ、じゃあ そうするか 変身の魔法かフードを着ればいいか」
「家に泊まってください」
「・・お言葉に甘える よろしく」
にゃんこな人達も集まり 夜も更けてゆく(変装をしていたりする魔法の王三人)
お化けカボチャ達は 夜の森の木陰から覗いていたり・・
FIN
秋な収穫祭前 のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます @nono1
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