★
0
概要
僕の背中には引っ掻き傷の痕があるらしい
『
「お前は? 夜子の何?」
「夜子の」
言おうとしていた続きが、言えなかった。言葉が喉で詰まり、僕はその言葉の定義を考える。仮にこの男が彼氏だとすると、僕は何になるのだろう。同じ布団で眠り、泣きそうになれば宥め、電球を換え、背中の傷を知られている。』
夜の子どもである夜子と、夜子の何かになりたい僕の話です。
「お前は? 夜子の何?」
「夜子の」
言おうとしていた続きが、言えなかった。言葉が喉で詰まり、僕はその言葉の定義を考える。仮にこの男が彼氏だとすると、僕は何になるのだろう。同じ布団で眠り、泣きそうになれば宥め、電球を換え、背中の傷を知られている。』
夜の子どもである夜子と、夜子の何かになりたい僕の話です。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?