動物みたいな彼女たち

!白天!

第1話 犬系女子

この春、俺 山口やまぐち そらは城南高校に入学する。


「 行ってきまーす」


「おはよぉー! 蒼 」


「おはよー、遥」


こいつは、花百合はなゆり はる

俺の幼なじみで人懐っこく、甘えん坊だが真面目で明る、いわゆる犬系女子だ。


「 蒼学校楽しみだね!」


「 そうだな 」


「 同じクラスになれるかな?」


「 うーん、分かんねー 」


「 なれるといいね! 同じクラスに!!」

(ニコ)


「 だな 」


30分ぐらい歩き学校につく。


俺たちはクラス分けされたものをみる。


1年A組

24番 花百合 遥

35番 山口 蒼


「 あったー! 一緒だね 蒼 」


「 ああ 」


「 1年間よろしくね!」


「 よろしくな! 遥 」


教室に行き簡単な説明を受け、入学式を行いホウムルームで昼すぎには終わった。


「 蒼 、遊んで帰ろうよ!」


「 そうだな、帰っても暇だし遊んで帰る

か!」


「 やったー❤ 」


「 う! かわいい 」


「 ん? どうかした?」


「 いや、なんでもない 」


「 無意識なのか?」


俺たちは、ショッピング後カフェに入った。


「 何にするか決まったか?」


「 えっとねー」

「 ん〜、このベリータルトにしようかな〜、

いやでもこっちのショコラケーキもいいし

悩む〜 」


「 じゃあ、俺がショコラケーキ頼むから遥は

そのベリータルト頼んで、分けようぜ 」


「 え! いいの!? 」


「 いいぞ 」

「 やったー! ありがとう! 」


「 おう!」


「 すいませーん 」


「 はーい 」

「 ご注文お伺いします 」


「 えっと、メロンソーダを1つとベリータルト

を1つ、それとショコラケーキを1と..」

「 飲み物何がいい?」


「 えっと、アイスコーヒー 」


「 アイスコーヒーを1つお願いします 」


「 かしこまりました 」

「 ご注文を繰り返します。 メロンソーダが

おひとつ、ベリータルトがおひとつ、ショ

コラケーキがおひとつ、アイスコーヒーが

おひとつでよろしかったでしょうか? 」


「 はい 」


「 少々お待ちください 」


「 今日はありがとうね! 蒼 」


「 いいよ、俺も楽しかったし 」


「 これ今日のお礼 」


遥は犬のキーホルダーをさしだす。


「 え、いいよ 俺ばっかり貰うのは悪いし 」


「 大丈夫これは今日付き合ってくれたお礼だ

だし、それにほら.. 」


遥は、さっきと同じキーホルダーの色違いを見せる。


「 2人でお揃いで付けたいからもらって!」


「 お揃い!?」


「 ドキ!」


「 わかった ありがとう 」

「 大切にするよ 」


「 うん! 」


「 お待たせしました 」

「 こちら、ショコラケーキとアイスコーヒー

そして、ベリータルトとメロンソーダになります」

「 ご注文の品は以上でしょうか?」


「 はい 」


「 さぁ、食べよう! 」


「 うん 」


「 うーーん! 美味しー!! 」


「 美味い! 」


「 ショコラちょうだい!」


「いいぞ、ほら 」


「 ありがとう! んん、美味しー!」


「 お返し!」


遥は自分のフォークでタルトを俺の口に入れた。


「 んん! 間接キス!?」


「 美味しい?」


「 うん、美味しいよ 」


正直、間接キスが衝撃すぎて味はよく分からなかった。


夕日が沈む前に遥の家の前についた。


「 送ってくれてありがとうね!」


「 どういたしまして 」


「 蒼 また2人で遊びに行こうね!」


「 おお、また遊びにいこうな 」


「 じゃあね、また明日 」


「 また明日な 」


その夜の遥家


「 ああー、攻め過ぎたかな今日 」

「 蒼ペアのキーホルダーあげちゃったし、

間接キスもしちゃったーー!?」

「 恥ずかし!!」

「 蒼 私が好きだってこと気づいたかな〜?」

「 今日は、とても楽しかったな 」

「 おやすみなさい 」











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

動物みたいな彼女たち !白天! @Hakuten0

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ