読まないという選択肢はない

思い出の中心だった団地の解体。
それをきっかけに、主人公の世界が少しだけ変化するヒューマンドラマです。

丁寧な描写とストーリー、短編とは思えないボリューム感。
等身大に描かれた主人公には――なんだか己と重なる部分が感じられて――ちょっとしんどくなるぐらい。
だからこそ、ラストが心に響いたのです。

読んで後悔なし。ぜひゆっくりと堪能していただきたい逸品です。

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