物語でわかるVtuber哲学

筆者のVtuberに対する価値観や哲学を語った作品。Vtuber界隈でよく問題にされる(炎上、バーチャルキャバクラ、転生)を鋭い視野から分析している。
Vtuberは見るけれどその辺りが理解できなかった私としては腑に落ちる部分が多く、とても面白かった。
一方で、Vtuberの解説や考察が非常に細かいためか、物語や登場人物の心理描写が(不足しているわけではないが)文量に対して比重が小さい。そのため、登場人物に対する愛着や共感が湧かず、凄惨な過去を語られても、最後の局面でもカタルシスや緊張感は全くなかった。
論考ではなく小説として書くのであれば短編ではなく、もう少し長編の方がよかったのかなと思った。
理屈っぽい人にはオススメの作品です。

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