【完結】ねこかいぎ

作者 ちありや

企画入賞レビュー「センスの塊、この方こそがモフモフマスター」

  • ★★★ Excellent!!!

今回集まった作品の中で筆者が最も動物愛を感じた作品。
普段から猫たちと接し観察している方でないと、とてもこうは書けません。
駐車場で群れなす猫たちが、ノンビリまったりと独特な雰囲気を漂わせながら会議するだけのお話。それがこんなにも面白いのは、登場する猫たちがどれも個性的で各エピソードの主題が明確になっているからでしょう。
各エピソードがどれも千字以下で読み易くまとまっているのも好印象。それでいて読み応えもタップリなのは作者さまの優れたセンスの成せる技。

「で、『偉い』って何なんだ? 人間の考え方に毒されて、猫社会に訳の分からない概念を持ち込まれても迷惑なだけだ。」

作中から抜き出した一文ですが、これほど的確に動物と人間の関係をとらえている表現はそうないでしょう。一方で同じ星に住む生き物として共感できたり、人間社会のことを彼らになり解釈している場面では苦笑させられたりと読んでいて飽きが来ません。
なるほど、猫が好きという方々の気持ちが良くわかる。
「我こそはモフモフマスターだと思う猛者よ、ここへ集え」
これは企画を催す際の宣伝文句。単なるジョークのつもりでした。
ですが私は認めましょう。この方こそ真のモフモフマスターです!

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