あなたは「こころからの声」を出せていますか?

――水底から立ち上がった泡が水面に弾けるまで――

おばあちゃんの人生観を表した隠喩が素晴らしいです。
ヒロインの「私」は、おばあちゃんとのやり取りを通して、日々の暮らしの中で失ってしまった「こころからの声」を取り戻します。

そんな「私」に襲い掛かる、さまざまな悲しい出来事。絶望の淵で、「私」が出した答えとは――。

生きるということ、いかに生きるかということについて、深く考えさせられる作品です。

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