第2話 最強魔王、飛び級する。

「ではヨーク。考えてきてくれたかな?」


「はい。ですがやはり貴族と平民、お互いが台頭でなければならないという考えは変わりません。」


「......どこが変わったのかな?」


「はい。やはり平民に信頼してもらえる貴族は多くの利益が出ています。」


「んんッ。そうか。よくわかった。では授業を始めよう。教科書を開いて」


呆れたように先生が咳き込むと前回と同じ内容の応用に移った。

授業は終わり四時間目となる選択授業を行う教室に行こうと思うが。


「マラムゼン。ちょっと来てください」


先生に呼び出しをくらった。


「先生何の用ですか?」


「あぁ実はさっきの授業はある試験をしていたんだ?」


「ある試験?」


「あぁ実はここに二つの推薦状がある。一つは国王陛下が君を推薦した推薦書。

もう一つは第四王女殿下がヨークを推薦した推薦書。」


なんとなくわかった気がした。

この国には推薦制度と言うものがあり王侯貴族や商人やらがとある行政機関に推薦する。各家ごとに一つの推薦ができる。

たとえば上位貴族が身内の子女を王宮に使えさせたいと推薦をする。

そうすると推薦された人間はとある試験をして合格し王宮に仕えることができる。


だからさっきの授業で俺とヨークのどちらが推薦にふさわしいか。

試されたのだ。


「今回の推薦状は君の学年を鞍替えすることになりました。謂わば飛び級と言うものです。そして今回の試験で君は合格しました。明日から君は高等部一年から高等部二年へと異動になります。これは決定事項です」


どうやら俺は飛び級したらしい。

先ずどういうことだ?

まず国王陛下からの推薦?

俺面識ないんだが?いや繋がりはあるが父親が国王陛下の弟ってだけだからな。


まぁとりあえずその話はややこしいからあとにして。

早速神殿に行きますか。


___


マラムゼン・シニ―・ネトリ


Lv:1

職業:勇者・最強魔王


スキル

『全属性魔法LvMAX』『底なし(魔力)』『隠蔽』


称号:『女神の祝福(軽)』

   『邪神の溺愛(重)』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

最強魔王。えっ?実は人間? @kokaja

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ