最強魔王。えっ?実は人間?
@kokaja
第1話 最強魔王は平凡。
この世の中には最強生物と呼ばれている魔王と言う存在がいた。
その魔王は魔力を尋常じゃないほどに保有し魔物から慕われる。そういう生物であった。
キーンコーンカーンコーン
「よし予鈴が鳴ったな」
そしてここにも最強生物と呼ばれている人物がいた。
名前はマラムゼン・シニ―・ネトリ。
魔物からは魔王を超える「最強魔王」と呼べれている。
そんな最強生物はとある学園で平凡に暮らしていた。
「であるからして」
今日から学園の始業式だった。
ただただ学園長の話を聞いている。
そんな彼が最強生物である「最強魔王」とは誰も知らない。
「これで始業式を終わります」
やっと学園長の有難い話が終わり皆が颯爽と教室へ帰っていく。
それに続いて俺も金魚の糞の如くそこに混ざりながら移動する。
「てか校長の話長くね?」
「まじでそれだわ」
「ずっと体育座りで金●弾けるかと思ったわ」
「「「がははは」」」
「やっと学校が始まったわ」
「やっとこれでブルーノ王子にあえるわ」
「あんたマジで王子のこと好きだね」
「そりゃね」
グループに固まりみんなが和気あいあいと話している中最強魔王は。。
(早く学校終わんねぇかなー)
一人寂しく時間が浮ぎ去るのを待っていた。
最強魔王と言うのは孤高で悲しい生き物である。
「よーしみんな席に着いてください。三月に発表し損ねた期末考査の順位を張り出すから休憩時間になったら見ておくように。では授業始めます」
授業が始まりノートをとっていく。
「では。マラムゼン。貴族と平民の関係はどのようなものだと考えますか。お前個人の考えを言いなさい」
授業中、上位の貴族の子息の考えを言うように言われた。
「貴族とは平民の上に立ち、平民は貴族の下に立つ存在です。」
「ふむ。わかりました、ではヨーク。君の考えも聞かせてください」
「はい。先生。俺は貴族も平民も対等でなければならないと思います」
「そうか。ではみんなに問います。どちらの意見が正しと思いますか?」
先生がみんなに意見を聞いた。
俺の意見と男爵の息子であるヨーク。
「ではマラムゼンの意見が貴族として正しい」
「そしてヨークの意見が貴族として正しい」
ほとんどのクラスメイトはヨークの方の意見に手を上げた。
まぁ当然だろう。ぼっちな俺と人気者のヨーク。どちらを取るか。
「そうか。ではもし平民と対等にしたらどういう利益が得られる?
マラムゼンは従来と同じ利益が得られる」
「えぇっと。。。そうだ。平民に信頼されます!」
「うん。それだけかな?」
「え?そ、それともう一つ。税を完璧に納めてくれるようになります」
「そうですか。まず一つ目ですが平民に信頼されて何の利益が出るのでしょうか?
税を完璧に納めることが利益ですか?マラムゼンが言ったことでも税は納めてくれています。ですが本当に対等でよいのでしょうか?
賢王と言われている第11代国王のサムランムルク王はなぜそのような是正をしなかったのか?なぜ貴族と言う存在が居るのか?ヨーク。明日の講義で聞きますので考えておいてください。では授業を終わります。」
そういうと先生は教室から出て行った。
「あの先公感じ悪いよな」
「そうだな。あんなに言わなくてもいいじゃないか」
男子生徒は先生の悪口を言っていた。
「ヨークくん大丈夫?あんなに言われていたけど。気にしなくても大丈夫だから」
「大丈夫。いまでも自分の意見が正しいと持っているから。明日の講義でも自分の意見を言うさ」
「さすがヨークくん。かっこいい♥」
と言う感じの学園生活を送っている。
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