第31話 食人花ブレンシア - 2
「あとどのくらいかかるの?」
「…半時間以下でできる」
(黙っていろ、という風だね。支援に徹しようじゃないか!)
サンタ袋と一緒に俺が持たされていた鍋に、ウサギ肉と、かぶるくらいの水を入れて10から15分。
圧力鍋のような作りらしく、パンパンに膨らんだ筐体から、空気が自然に抜けていくのを待つ。
そしてブレンシアの“口”部分から取れた薔薇色のソースと葉をカットしたもの、違う種類のウサギが飲み込んでいた鉱石に似た塩の塊をこれもとあわせる。
「こんなのどこで呑んでくるんだろうねぇ」
「さあな。美しくはあるが……こんなもの調理する人間普通いないぞ。勘弁してくれよ」
「ほんとに思ってる?」
「思ってるさ。」
お好みで塩加減を調節、との事だったので綺麗に拭いた指を突っ込み(怒られながら)味見をしていく。
肉に味はついてるのであまり濃くしなくて大丈夫なようだった。
肉を取り出して表面に軽く焼き目を付けて盛り付ける。
ココの葉の香りはハーブに少し似ていた。
神様と俺、それからトウモロコシ。 gas @kagokomiya3
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