ある保育士の手記

二頁目 ｢笑い声｣

結局、休んだけど、大丈夫かな？わたしがいなきゃ、いけないところとかあるしな〜でも、わたしの代わりをやってくれている人、

いるだろうから、大丈夫かな？

じゃあ、今日は、録画しておいた『リモートでしか会えないけど、うちの彼氏カッコイイから、自慢させて』を見ようかな〜今のご時世にピッタリで、連休中に少し見てたけど、笑いあり涙ありでめっちゃ良かった

んだよな〜この続き、見よっと。

え〜！あのドラマの全話録画してたはずなのに、録画、途中までになってる〜嘘でしょ〜

なんでよ〜はぁ。もう、良い。他のこと

やろっと。

あ〜もうお昼か〜起きた時間、遅かったからな〜こうなるのは当然か〜仕事がある時は、いつも早起きできてたのに……って、仕事がある時でも、起きるの遅いか……ははは。

でも、お昼、何にしよ〜作るのはめんどくさいしな〜あ、そうだ。コンビニに行ってお昼、買おう！確か、今日からなんだよね〜コンビニに、新たなスイーツが販売されるの。コンビニスイーツ美味しいからな〜って、それじゃあ、お昼に……まぁ、デザートとして買う分には良いか。

お。あったあった。えーっと、『新作！完全日本産の口の中でとろけ〜る超！濃厚プリン』か。もう、商品名からして美味しそうなんだよな〜

あとは〜カップ焼きそばと〜タピオカと〜

わぁ。一気にカゴの中がいっぱいになっ

ちゃった……

「すみません。これ下さい」あ！そうだ。今、レジ袋有料なんだった……すっかり忘れてた〜「すみません。レジ袋もお願いします」はぁ。レジ袋にかかったお金、そんなに高くはないけど、エコバッグ持ってたら、レジ袋の料金を払わずに済んだのか〜あ〜あ、そう思ったら、なんだか悲しくなってきた……

まぁ、仕方ないか。そうだ！他にも録画しておいたドラマあるから、それ見ながら食べ

よっと。

え〜『リモート恋人争奪戦』も録画、途中までになってるの〜はぁ。これだけは、連休中には見てこなかったから、楽しみにしておいたのに〜途中までじゃ意味ないし、見るのやめよ。

じゃあ、カップ焼きそばやるか〜って、わたし、何やってるの〜ソースとお湯、一緒に捨てちゃったよ〜お湯は良いとして、はぁ。ソース無かったら、どうやって食べれば良い

の〜

仕方ないから、このまま食べるか〜まぁ、これが美味しくなくても、デザートのプリンあるし、良いか。

まぁ、味はこんなものだよね〜ソースないんだから。じゃあ、お次は〜新作スイーツ〜

わぁ。美味しそ〜匂いから、もう、これは完全に美味しいやつ〜

本当に口の中でとろけちゃった〜美味し

かった〜あ。そうか。これ、日本産なん

だった。だから、こうやって美味しく感じるのか。これがきっと、海外産のだったら、あんまりだったっていうのありえそ〜

あとはタピオカを飲もうかな。うん？何か笑い声が聞こえたような〜って言っても、今、夜遅くないし、気のせいかな。

はぁ〜いつも行くタピオカ屋の方が美味しいけど、まぁ、これも良いかな〜って。まただ。

また、笑い声が聞こえたような……え！こうやって連続で笑い声聞こえるってありなの！これで3回目なんですけど〜ちょっと、やめてよ〜

あ。でも、もう、笑い声聞こえてこない……

はぁ。良かった〜よし。じゃあ、連休中にやろうと決めたのに、めんどくさくて

サボっちゃった掃除しようかな〜

あの笑い声、確かに子どもの笑い声だった気がする〜でもな〜わたし、一人暮らしだしな〜しかも、右の部屋、左の部屋、上の部屋、下の部屋に、子どもは確かいないはずだし……なんで……

あ〜怖くなってきた！これじゃあ、掃除どころではない……って、え！また、笑い声だ。

しかも、さっきまでは男の子だったのに、今度は、女の子の声も……これって、もしかしてヤバい感じ〜かな。そ、そうなの……かな。ヤ、ヤダよ！わたし、そーゆーの苦手だし、そもそも嫌いだし！ねぇ、誰かー！助けてーｵﾈｶﾞｲ