四頁目 「ポルターガイスト」

あそこの写真、倒れ……え!ほ、本当に倒れちゃったんだけど……え〜!な、なんで〜

あの写真、あれだよ?丈夫な写真立ての中に入れてるから、なかなか倒れないはずなんだけど……

あ!危な〜い!あれ倒れたら、ヤバいって。

テレビはマジで必要だから〜はぁ。マ、マジか……た、倒れちゃった……

うん?まただ……また、子どもの声が……

え?なんか怒ってない?あ!もしかして!

さっきから、わたしが子どもの声を聞いているから?それで怒ってる?う、嘘でしょ……

そ、それはちょ、ちょっと……

あ!あ〜!わ、わたし、もう、ダメかもしれない。あれ、ママから、一人暮らし上手くいくようにって貰ったお守りなのに……そのお守りが思いっきり落ちちゃった……大きいんだよね〜このお守り。はぁ。じゃあ、小さめにすれば良かった?そしたら、いつでも持ち運べて……このお守りみたいに上に飾らずに……って、もう、答え出てるか……はぁ。

ああ。ダメだ。わたし、おかしくなりそう……なんか、め、目眩がする……あ〜

あ〜わ、わたしは……だぁれ?














「だぁれ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る