君想い

幼いながらも私達は確かに恋していた
離れ離れになってもいつかまた出会って変わらず好きあえると信じていた
でも、そう思っていたのは私だけだったのね

黒須藍莉-くろすあいり-は幼い頃に沼本直生-ぬもとなお-に恋していた
直生も藍莉の事を好きでいてくれていた
ある日藍莉が転校することになり、2人は約束をする
「ずっと好きでいる、ずっと忘れない」
そう約束した
10年後、藍莉はその約束を胸に直生と過ごした街へと帰ってくる
しかし、そこで待っていたのは藍莉の事を覚えていない直生だった
思い出さなくてもいいと藍莉は思うもやはり辛かった
いつかこの想いが忘れられる時まで好きでいたい
藍莉はそう思い、日常を過ごし始める