睡魔との戦いと、戦闘と。
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夢うつつ。そんな感じだった。睡魔が襲い、ウトウトする。別に睡魔に襲われて眠ること自体は何も悪いことではない。ただ、今が“授業中である”という事実が、多少は問題を抱える要因のひとつではあるな…、と思いつつ、私は再び眠りに落ちていった。
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「このスナイパーライフルは良いですな。500メートル先の敵も的確に撃ち抜くことができますぞ」 スコープを覗きながら、花押が巌に感想を述べる。
「このMP7も中々だ。火力で制圧する上でこの上なく頼もしい相棒になるぞ」と巌も短機関銃を手にしながら、応える。拳銃よりも一回りほど大きいが、取り回しが良く、突撃に強みを持つ同軍との相性は良い。
「それにしても、次の戦闘はどのようなものになるのでしょうなあ」と、花押が誰にいうでもなく独りごちる。
戦闘は終わらなかった。ずっと続いていた。一度終わっても、次の戦闘がまたやってくることが続いていたのだ。
もう、次から次へとやってくる戦闘についての詳細は覚えてはいない。戦を続けるたびに、少しずつ新しい武器が現れ、凄まじい速度でみながその武器の使い方を習得していく。攻撃力の高い武器の扱いに対する、貪欲な意欲は、無敗を誇る同軍の源泉でもあった。言語もそうだ。
ただ。
大軍に対し特攻を仕掛け、辛うじてみんなが生き残った“あの戦い”の記憶だけは鮮明だった。そこから、数百、いやもしかしたら数千かも知れない戦闘を次から次へと繰り返してるうちに、その間の戦闘については、ぼんやりとした記憶へと塗り替わっていったのだ。“あの戦い”以降の戦闘は、全戦全勝。老人軍にとっては簡単に勝利を得られるものばかりだ。
“あの戦い”のあと、霧のようなモヤが訪れ、その霧は濃くなった。お互いの顔も見えないほどに。激しい霧の中、花押含め重傷者たちは徐々に痛みが引いていく感覚と、失われた四肢に血液が再び通っていることを感じた。
霧が徐々に晴れていった時、その感覚が間違っていないことを確認できた。同時に、霧が晴れていくと共に、あの戦場の音が聴こえ、独特の臭気が漂うことに気づき、みな戦闘態勢を整える。健康体だ。素早く体制を整えることが可能だったのだ。
弱小デイトレーダーが異世界に来たら、いきなりチート投資家になったのです。 @comsick_ @comsick
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