私見ですが哲学的な問いが浮かばざるを得ない。 それは、車で自動運転を使っているとき、はたして運転手は運転手と言えるのだろうか、という問いに似ています。 つまるところ、私たちの身体が言葉が頭が、果ては心が自動運転されたとき、果たして自分は「行動をしている」と言えるのだろうか? という問いの深淵に落ちる。 コミカルあるいはギャグテイストで書かれてはいますがしかし、同時に裏に隠れたこのなんとも言えないものを、なんと喩えましょうか。 そういう点で異彩色が隠れた作品と思います。
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