概要
――自己満足で人が救えるものならば
『佐倉』の筆箱がなくなったという話を聞いたのはたしか、昼休みのことだったと思う。
どうせ『斎藤』あたりがまたなにかしたんだろう。
放課後になっても教室にひとり残る佐倉に『俺』がしたことは、言ってしまえばただの自己満足。
友達でもないけれど、いじめるようなやつでもない。
俺にとって佐倉は、なんでもない。
佐倉にとってもまた、そうだろう。
どうせ『斎藤』あたりがまたなにかしたんだろう。
放課後になっても教室にひとり残る佐倉に『俺』がしたことは、言ってしまえばただの自己満足。
友達でもないけれど、いじめるようなやつでもない。
俺にとって佐倉は、なんでもない。
佐倉にとってもまた、そうだろう。
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