超並列のサンタクロース

　この作品では、「僕(息子)」が子どものときにサンタからもらったメールから話が始まります。それ以来、父親と息子は「サンタクロースはどのようにして世界中の子供たちにプレゼントを配っているのか」について語り合います。

　読んでいくと、結構専門的な話になってくるので「うん？」となる方もいらっしゃるかもしれませんが、最後まで読めばその難しい過程が分からなくとも、ほっこりとした気持ちになると思います。

　専門的な内容に触れていることも面白いですが、大切なのは父と息子が話す時間なんだろうな思えるお話です。気になった方は、読んでみてはいかがでしょうか。

この誰しもが思ったことがある

サンタクロースはどうやって
１晩という短い時間で
世界中で待つ子供にプレゼントを
送り届けることができるのか？


という疑問に、真正面から真面目に取り組む親子の物語。その結論は……

タイトルのシュールさも、笑いました。
アハハハ。こういうの、すきです。

子どもと一緒に検証を重ねていくお父さんがとても魅力的。誰でもが子どもの頃に持つ疑問を解明すべく、親子で討論するのが微笑ましいです。

　僕と父は、毎年「サンタクロースはどうやってプレゼントを配るのか」を討論する。そして考えた方法というのが……。

　二人の考える「プレゼントの配りかた」は、読んでいてわくわくしました。こういう切り口の「配りかた」が好きな子供って、いるのではないかしら。

　子供に寄り添って討論するお父さん。少し変わっていて、とてもあたたかい。

　読み終えて、にやり。そして、ぽかぽかしました。