面影のある顔は移動を阻む(140字小説)

塩塩塩

面影のある顔は移動を阻む

タクシーに乗ろうと手を挙げたが、それはタクシーではなく男だった。

「私の顔には両親の面影しかありませんでしたが、私がタクシー移動し過ぎた為、今や両親よりタクシーの面影が勝ってしまった…」

私は諦めてバスに乗る事にしたが、バス停の面影のある人は多すぎて、本物のバス停は見つからなかった。

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面影のある顔は移動を阻む(140字小説) 塩塩塩 @s-d-i-t

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