タイトル通りの物語

現実における、正義や善の心、それは人それぞれです。だからこそ争いが起きるわけで。
この物語は、主人公、探偵、犯人、どの人物をとってもその人なりの正しさをはっきりと持っていることが伺えます。そして、それが交錯して絡まり合うことで生まれる主張の混在が諍いを生む。
対話というものの本質を理解していないとこの芸当はなかなかできるものじゃありません。
素晴らしいと思います。
主人公の報われなさも含め、これからのどういうふうにこの物語が進んでいくのかを、見てみたいなと思わされる作品です。

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