はたして主人公は妹と出会うことができるのか?

 本作の主人公である敬介は突如として、妹によって異世界に送られます。
 そこは二つの国がそれぞれ違う神を信じ、長きに渡る争いが繰り広げられている世界。
 主人公は転移後、わけがわからぬまま戦いに巻き込まれたところを一国の王女に助けられます。
 そして、主人公は己の壮絶な前世を知ることになる。

 この作品のおもしろいところは、主人公にしっかりした目標があるところです。
 よくある「異世界に召喚されたから自分のやりたいことをする」や「王様や王女に頼られたから、頑張る」なんて惰性的な理由で行動することはありません。
 主人公は、己の「妹」のことを考えながら行動します。
 それは自分を召喚した妹の意図を知りたいがためか、それとも家族としての愛ゆえか……。

 これから主人公は二国間の戦争に参加することになりそうですが、その戦いの末に主人公は何を得るのか?

 妹と出会うことはできるのか?

 非常に先が気になる作品です。

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