本当に恐ろしいものとは・・・

「死にたい」なんて誰でも一度は思ったことがあるのではないでしょうか?

この作品はその「死」について描かれたお話です。
学校という狭い世界を舞台にして少年少女のリアルな「死」に対する思いと「生きる」ということがとても素晴らしい表現力で書かれています。

この「生きる」というスパイスを入れることによって、より「死」を感じさせてくれる又は考えさせてくれる作品と言ってもいいでしょう。

たった一話の中でこれ程まで「生と死」、「愛情と憎悪」を見事に描かれている作品はなかなかないのではないでしょうか。
そして明かされる人間が持つ狂気の恐ろしさ。
もう一度書きます。
これだけの要素が「たった一話の中」にすべて書かれているんです!

正直なところ、ラストでは背筋がゾクッとしました。

この作品はけっしてホラーじゃありません。
しかし人の心を震え上がらせる何かがあるのです。

貴方の心の中に「シニタガリ」はいませんか?
油断しないで下さい。
「シニタガリ」はいつか貴方を狙ってくるかもしれませんよ?

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