星油ランタンを携えて。各々の思いを抱く旅人を、そっと見守りたくなる。

太陽も月も星もなくなってしまった暗闇の世界で。
『星油ランタン』の光を頼りに旅をする人々の物語です。
読み終えた後にほんのり余韻が残るような、ロード・ノベル。ほのぼのしたり、怖かったり、少し悲しくなったり……。
連作短編ですので、週末の夜ごとに、一つずつお話を楽しむことも出来ます。
旅人の一人であるエピとデューゴが、出会い、共に旅をする内に信頼関係を築いていく過程や、それぞれの旅の目的の違い、または目的を探す旅が描かれています。
また別の旅人のカラスが出会った旅芸人たちとの交流なども臨場感があり、描写が丁寧で、新しい場所をそれぞれの旅人たちと共に旅しているような、そんな気分を味わえる物語です。

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