第6話 シリアルじゃなくてシリアスは評価されにくい
シリアスタグをつけている皆さん!他人の評価に納得できないことはありませんか?
私もPVは増えても星は増えないそんなことで悩んだりした時期がありました。
そこで私は他人の小説を読むなどして自分なりに考えた結果、いくつかの結論に至りました。
それが、
1.そもそもシリアスは流行ではなく、ギャグやコメディしか流行っていない
2.シリアスは全体がしっかりしていないと評価されない
の大きく2点です。
それでは、1から説明に入りましょう。はっきり言ってこの点に関してはどうすることもできないように感じます。本屋やネット小説を漁っていてもわかることですが、最近の作品はシリアスに対して、ギャグ・コメディが圧倒的に多いです。
昔から、社会情勢が悪い時は明るい作品が、社会情勢が良い時は暗い作品が流行るなどと言われております。今の日本は少子高齢化やそれに伴う年金問題、政府債務の拡大などはっきり言ってお先真っ暗です。昨今では、円安や生活必需品の高騰で家計が火の車な方も多いでしょう。そうした中で、社会情勢や人間の本質に関して考えたい人がいるでしょうか? それはきっと私のような変わり者など一握りでしょう。
大多数の一般の方が、ギャグやコメディを楽しみたいと考えているのではないでしょうか?
だからと言って、シリアスにギャグを入れるのは至難の業です。なぜなら、少しでも場にそぐわないジョークを作者が入れようものなら、一気に見る気が失われてしまいます。シリアス作品の空気作りはギャグ漫画等と比べても、異様にハードルが高いように感じます。(某映画のようにギャグが寒いと、観るのをアルマゲドンしてしまう)
次に2について話していきましょう。これはもうそのままですが、ギャグは多少テキトーでも許される文化があると思います。ギャグなら主人公の歯が折れても次のシーンで復活してOKです。しかし、シリアスでは矛盾はご法度。読者は離れていきます。シリアスは一挙手一投足が観察され、少しでもおかしいと読む気が失せます。私も「あっ、ここでそれはなしでしょ。さよなら」なんてことがありました。銃による駆け引きが見れると思ったら、超能力が出てきたり……シリアスな雰囲気が続くと思ったらお調子者登場で雰囲気が崩れたり……そんな感じです。シリアスは雰囲気管理が実に難しい!
そして、起承転結も大事です。24話構成で、23話までよくて、最終回のオチが酷かったら、皆さんは星をいくつ上げますか? 僕なら1か2です。ですが、ギャグは違います。面白いキャラや一度でもクスっとすれば星3をプレゼント☆する人が多いのではないでしょうか。実際、ギャグやコメディの作品で結末に言及するレビューはあまり見ません。大体、登場人物がいい、とかギャグが面白いといった感じで部分で評価されてます。シリアスは雰囲気が勝負なので、そういう部分での評価はされにくいと思います。
部分で評価されないということはもう一つの問題を孕みます。それは、1話読んでレビューなんて、中々付かないということです。1話で雰囲気が全部わかる作品なんてそうそうないでしょう。特にネット小説は1話あたり1000~2000文字が主流なのでそんな短い間に全てを理解するのは作者くらいだと思います。
ここで勝手に格言、
コメディは毎日読む新聞、シリアスは映画なのだ。
最後に
更新が遅くなり失礼しました。それくらい今回は書くのが大変でした。シリアスを書く皆様のご参考になれば幸いです。それでは、よき執筆ライフを!
これから執筆を始める方へ~名もなきネット小説家の小話~ 神里みかん @geden
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