破天荒なキャラクターの逆転劇

間違いなく面白い。
イカれたキャラクター達がすれ違いながら、あくまで己の都合で協力して障害をぶち破っていく。
ヒロインと主人公ですら例外ではなくすれ違っている。ヒロインは人に奉仕する女神として主人公に無償の祝福を捧げることを無上の喜びを感じている。
主人公は自分がその無償の祝福を嫌悪し、ソレを無上の喜びとする女神の習性を疎ましく思っている。
仲間の都合など知ったことかと蹴飛ばしつつもどういうわけか一党は結束しながら物語を紡いでいく。
一話読めばアリ地獄のように次の話に引き込まれていくはずだ。
問題があるとすれば、ほかの作品の傾向からするにこの作者の紡ぐ物語が最後まで終わらない可能性が高いという一点に尽きる。
刹那的に一話一話を楽しみたい方々には諸手を揚げてオススメできる。

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