第6話 雲の涯まで
長いまっすぐ道で、空には端まで見渡せないおっきな雲。
青とはいえないあおい空。
ほえーっと、しばらくずっと眺めて立ち尽くしていました。
おそろしくはやく過ぎ去っているのに、どうしてこんなにのんびりなんだろう。
よくそこに住んでいたり寛いだり跳ねたりスヤスヤしているけれど、食べてみたいもあるはずだよね。
こどもっぽくても別にどうでも、傍で控えて畏まります。
ふわふわーのふわ〜ふわふんふわふわふわふわわ
ふんふんふん〜、気分がきました、のってきました!
ステップ、スキップ、してもいいかな?
カラダがそこ此処と呼応してる。
ウキウキがとまらない。
おもいどおりに、しめすとおりに
大気を通って、空気がおいしい
もうそこが空となってる
カラダと世界ぜんぶがキャンバス代わり
どこまでがそこでここじゃないのだろう
スマートグラス、雲海のうねり
潜りは星屑煌めく星雲の星海へ
こころはきこえないうたしらべ
おちゆくおちてゆくしたへとせ
かなしみにくしみいずれもそう
みにくさくるしさげれつげどう
のこりはわるいものでうもれり
ぬければ、どれもなくしてはいけない、たまのまったき
見えたものが重なりました。
こねこ?
なんとなく退屈そうに、欠伸をして地面で寝っ転がって道路の真ん中でふんふんしてます。
あっ、あははははははは
笑ってしまいました。
どこか自惚れか高慢なりが隣で囁いていたんだなと、自分の頬をパンっと張ります。
ありがとね
こねこをなでなでしながら、そうだと、ポッケから食べられそうなものを。
スマートグラスでシェークスピアの『真夏の夜の夢』の舞台を呼び出し、パックくん、君の出番だよと、お行儀は悪いのですが端の表示でながら見しながら雲の下を、涯まで近づいてみましょうか。
普段着のわたしが、たぶん。
その日は雲の来歴を調べてほうっと落ち着くところに落ち着いたのでした。
事実、選択、意味、推論、結論、確信、行動まで、行きつ戻りつ、かけあがる
はなまねび。 水;雨 @Zyxt
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます