「不運」とは「悪夢」とは、いついかなる時でも起こるものである。

平凡な高校生リュウトは、ただ普通に女性が苦手ないち高校生にすぎない。
そんなリュウトが、友人の一人だと思っている同級生の男子から誘いを受け、町に出ることにした。
そこには同じクラスの女子も数人きており、その中にはリュウト自身の憧れである女子生徒も来ていた。

ただ……
最初にも言ったように、リュウトは女性が苦手である。
それが憧れとしている女子生徒であったとしても同じことであり。
ついつれない態度を取ってしまうものだから、その女子生徒を怒らせてしまう。
その女子生徒は、他の女子生徒とは違い、“彼”に優しく接したにも拘らず……。

しかし、ここで有り得ない事態が起こってしまう。
本来ならばこの現実世界にいないであろうとされた「ドラゴン」が、突如彼らの前に現れ、虐殺行使を始めたのである。

“彼”もまた重傷を負ったものの、どうにか一命は取り留めたのだが……
間、髪を入れずして“彼”の下に運命は舞い降りる。

「不運」や「悪夢」は時を選ばずして、いついかなる時も起こるものではあるが、しかし……選ばれし運命の者の下に舞い降りるのは、人はそれを「試練」と呼ぶ。

「ドラゴン」の炎に焼かれ、仮初の命を失った者は、自らがその世界の住人ではないことを知る。

さあ……物語の幕は明けた―――一体“彼”を待ち受ける運命とは、いかに。

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