ちょうど「よい」ホラー。

普段ホラーはあまり読まないのだが、ホラーが苦手な著者が「必死に書いた」というので興味がわいた。
ホラー好きにも、ホラー嫌いにもちょうど「よい」ホラーだと思う。
前半は分かりやすい「人間の怖さ」が描かれていたが、後半は実にユニーク(個性的)な「怖さ」が展開される。
何処かで見たようなことのある、既視感は一切ない。
ラストに落ち着いてしまう前、思い乱れる主人公の描写にも説得力があった。
著者の新境地が読めるので、お勧めだ。

その他のおすすめレビュー

圭琴子さんの他のおすすめレビュー96