圧倒的な現実感

この物語の恐ろしさは、背景の設定がとても綿密に組まれていることだと思います。方言だけでなく、川がもたらす恵みだとか、匂いだとか、触れられたときのかさつく感触だとか。
だから物語というより、少し外れた世界のありふれた話を聞いているようなそんな錯覚に陥ります。恐ろしいというより胸が切なくなるとてもきれいな話だと思いました。

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