ナゼそこに、トリケラトプスが……!?
読み始めた瞬間、太古の生物が登場とは……度肝を抜かれる出会いに疑問を抱かざるを得ませんでした。
恐竜のバトルものか、はたまた恐竜が街を跋扈する展開なのかと、想像を掻き立てられずにはいられませんでした。
夢中になって読み進めていくと、じんわりと怖さを覚えるホラー展開に魅了されて、何時の間にか童心に戻っていました。
気が付けば、ホラー物語に冒険要素をミックスさせた摩訶不思議なアドベンチャーワールドを体感していました。正に新感覚の物語と言っていいでしょう。
これは読まねば、体感できません。是非、ご一読下さい。
読めば、何時の間にか童心にかえって、ワクワクするホラー物語を堪能しています。
学校からの帰り道。
メガネの前に現れたのは、約6,600万年前に絶滅した筈のトリケラトプスだった。
トリケラトプスの目的とは──?
恐竜。怪談話。そして、東北地方に伝わる怪異──送り犬。
子どもの好奇心をくすぐる単語が詰め込まれています。
まるで、メガネのおもちゃ箱を見せてもらっているようでした。
子どもらしい素朴な疑問が微笑ましく、思わずクスッと笑顔になりました。
でもまさか、それが伏線だったとは……。
朝読で「ホラー」という、なんとも難しいテーマ。
にもかかわらず、ホラー要素を取り入れながらも爽快感があるラストは素晴らしい。
読み手が子どもならワクワクする。
読み手が大人なら童心に帰れる。
まさに「朝読」に相応しい作品です。