ホラーなのに心が温かくなる作品

学校からの帰り道。
メガネの前に現れたのは、約6,600万年前に絶滅した筈のトリケラトプスだった。
トリケラトプスの目的とは──?

恐竜。怪談話。そして、東北地方に伝わる怪異──送り犬。

子どもの好奇心をくすぐる単語が詰め込まれています。
まるで、メガネのおもちゃ箱を見せてもらっているようでした。

子どもらしい素朴な疑問が微笑ましく、思わずクスッと笑顔になりました。
でもまさか、それが伏線だったとは……。

朝読で「ホラー」という、なんとも難しいテーマ。
にもかかわらず、ホラー要素を取り入れながらも爽快感があるラストは素晴らしい。
読み手が子どもならワクワクする。
読み手が大人なら童心に帰れる。
まさに「朝読」に相応しい作品です。

その他のおすすめレビュー

アナマチアさんの他のおすすめレビュー70