いくらフィクションでも、非現実的にも程が有る
@HasumiChouji
いくらフィクションでも、非現実的にも程が有る
「あの〜、先生、流石に、この展開は無いですよ」
WEB会議での打ち合わせの最中に、編集者にそう言われた。
「ええっと……そうですかね?」
「いや、そりゃギャグっぽい作品でならOKかも……いや……ギャグでも駄目か……」
「でも……この展開にしないとオチを変える事になるんで」
「他の手を考えてもらえますか……。大体、読者が呆れますよ。『
「ま……まぁ、そうですよね……」
ふと、PC上のもう1つのウィンドウに目をやった。
WEBニュースが、新しく出来たデジタル庁の初代長官が決った事を報じていた。
俺の実家が有る県から選出された議員なので、この政治家の事は多少は知っている。
そして、この議員についてのある事を、何故か、俺が見た限りでは、新聞・TV・雑誌・WEBニュースのどれでも報じていない。
この議員のプライベートに関する事ではあるし……最早、政治家とマスコミがズブズブの関係でも誰も何も思わなくだっただけかも知れないが……。
だとしても、俺の故郷のK県で成立した、あの馬鹿げた条例……いわゆる「ゲーム規制条例」を推していた地元の新聞・TVのオーナー一族のヤツが、何で、初代デジタル庁長官に就任したんだ?
いくらフィクションでも、非現実的にも程が有る @HasumiChouji
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます