内容は一本筋ですし、本当に王道展開です。よく見かける展開だと思います。それの勘所を押さえ、見事に調理して、個性のある非常に素晴らしい作品に仕上げた作品です。この作者、野生のプロ作家なのでは?
すれ違い、通りすぎた時間は戻らないけれど彼女はけじめをつけた。後は、彼の少し未来へ踏み出すための勇気だけ。
本当は好きなのに、まわりの目が気になって嘘をついてしまった!何度も何度も後悔して……、すれ違ったまま時は過ぎる……。もどかしくて、とても熱い、素敵な恋の物語です!
主人公は小学生のとき、周りに流されて、好きな人を「友達だから」と言ってしまった。そして後悔する。彼との距離は確実に開いてしまったからだ。なんとも切ない。そんな時、彼が引っ越しを知らせにくる。その時、彼は昔の呼び方ではなく、苗字で主人公を読んだ。距離の深さに打ちひしがれる主人公。でも、もうあの時の後悔はしたくない!主人公、頑張ります。きっと素敵な未来が待っているような気がします。
周囲の目を気にして、つい本心ではないことを言ってしまうことって、誰にでもあると思います。最後に勇気を出せた主人公に拍手を。二人の結末は不明ですが、きっとハッピーエンドが待っていたはずです。
新藤雄二くん。それは私の、初恋の男の子。うちの近所に住んでいて、昔はよく一緒に遊んでいた。あの日の言動の後悔。いいラストでした。後悔しないように行動しないとですね。
かつて、好きだった男の子についてしまった苦い嘘。ヒロインの心情がリアルで、引き込まれるように読んでしまいます。王道の物語を、読ませる物語に昇華させている作者様の力量に脱帽です!(≧▽≦)
好きになってはいけない人がいる。恋よりも同性の反応を重視した主人公。しかしある時町工場が閉じられ、そこに勤めていた好きな人の父親は仕事が無くなる。彼はこの町を去らなくてはならない。後半、彼女の想いが爆発するかのように、彼女はかつて呼んだ名前を叫びます。