変身しました!(前世の姿)
チャ~ラ~ラ~♪
みたいな魔法少女みたいな音楽が流れているような光景で姿が変わる。
「ほえぇぇぇ~~~~~」
ぽか~んと口を開けて眺めるマイさん。
涎と、股に手を当てながらハァハァしているマニエラ。
そのマニエラを警戒するシャール。
「ふぅ、どうかなぁ?この感じ嫌いかな?」
そこには、黒髪ロン毛の清楚系美少女が立っていた。
身長は160センチほど顔は切れ長だがかわいらしい目、少し丸目の顔スッと形の良い鼻口元は小さめだった。
「きゃわわわいぃぃぃぃぃ!!!!!」
眼がハートマークにも見えるマイさんが抱き着いてきた。
「ねぇ!マニエラさん!!何このかわいい生き物本当に男の子なの?本当に長年付き従ってきたギル様・・・いいえ、この方は『こういち』なのね」
ずっと頬づりしてマニエラに聞いている。
「そうよ!このかわいい生き物は!こうちん!50歳まで姿が変わらず娘と歩けば娘と間違えられ、私と歩けば孫と間違われる!!この姿でなんとあっちの大きさは!アナコンダで硬い!何度逝かされたか!!ハァハァ!!こうちゃ~ん!!」
マイさんを吹き飛ばし、俺にキスしてくる!!
シャールはなんだか悲しそうにしている。
「マニエラちょっと離れて、シャールおいで」
シャールを手招きして抱きしめて。
「怖かったね、よしよしシャールはいい子だよぉパパがいるからね。こんな姿になったけど嫌いかな?」
「え~んこわっかったよぉ~」
無くシャールをなだめるが、背中にのほうに居るマイさんとマニエラがぶつぶつ言っている。
『なにあの嘘泣きは?ねぇマニエラさん』
『そぉねぇマイさん、ズルいわぁ』
その会話は、難聴系主人公に習って聞こえないふりして。
「そういうことだから、俺はもっとこの世界を知りたいと思う!!きついだろうけどマイさんついてきてね。シャールは、あの領を守っていてほしい頼れるのはお前しかいないからね、もちろん普段は転移もできるから帰ってくるからね」
「ほんとう?」
「本当さ!」
そのままギュッと抱きしめると『えへへ』と喜んでくれた。
後ろでは相変わらず妬みの声がする。
「じゃぁ一回戻って、代表に挨拶して一旦帰るかぁ、マニエラはどうする?」
「私も行きたいけど、これでも魔王なの国を取り仕切るものとして戻らないと混乱が発生するわぁ・・・あなた、これ」
マニエラから、指輪をもらった。
「これは、私の寝室に転移する魔道具よ。魔力はあたりに散らばる微細な魔力を集めるから負担は少ないわぁ」
そうなんだね、さすがだよ!こういうことが全く知識ないから旅に出たいのさ。
「あなた、ちょっと来て」
マニエラが呼ぶから近づく。
『コウチン人間と思ってるみたいけど、違うからね。コウチンあっちでどう死んだかおぼえてる?自殺よ、アルツハイマー認知症になって最後に迷惑かけたくないからと青酸カリ飲んで死んだの・・・悲しかったわ、こっちの世界とあっちはつながっていて寿命を迎える前にこっちに来たから・・・多分ゴーストかなんか低能な魔物できてたはずよ』
えええええええ!衝撃的事実!!!!
『おそらく、漂っているところギル君に融合したんじゃないかな?』
どうやって???ご都合主義にもほどが過ぎるよ!!
『たしかに、何度も死にかけてるから魂でもかけたの所俺が入り込んだのかな~』
まぁ過ぎたことは仕方ない。
それなら、今のシャールは実はギル君なのかもしれない・・・それなら新しい幸せの人生を味わってほしいな。
こうして、帰る準備をするのであった。
王子だけど殺されそうだから隣国のお姫様と幼馴染と逃げる 針田はりのすけ @tenseihantai
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