第29話



カフェに到着しジホの事を待つ間、私は色んなことを考えていた



ハルカはこれからどうなってしまうのか


もう会うことも出来ないのか


とくに私の心を苦しめたのは後遺症が残ると言う言葉とハルカが自分の命を捨てようとしたあの光景だった



今の状況全てが私の胸を潰れるほど苦しめた



気づいたら私の目からは涙が流れていた




そんな時



「ユナ?」



後ろから聞こえたその声は間違いなくジホだった



振り向くとジホは今にも泣いてしまいそうな悲しい顔をしていた




ジホ「ユナ、すごくつらいよね…。

でも一人じゃないから。大丈夫だから。

僕がここにいるよ」



ジホはそう言い私のことを優しく抱きしめてくれた



私は何か言うわけでもなくただジホの胸の中で泣いた



私の背中をさすりながら胸を貸してくれたジホ



何分か経ちやっと少し落ち着いた私は今までどんなことがあったか


それを直接ジホに話した


電話やメッセージで話したことよりももっと詳しく…



私の話を聞きながらずっと私の目を見て

真剣なジホの表情は心配と不安が混ざったような複雑そうな顔をしていた



そして私の話をジッと聞いていたジホが私にこう言った。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私の全ては残酷で脆い 94EL @94elxx

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ