僕らがそれでも止めないのは、夢の斜面見上げて行けそうな気がするから

実体験を元にした作品。
自分語りで実況中継されていて、説明に感想がそえられているため伝わりやすい。
描写は少ないが、特別養護老人ホームに登場するおばあさんの人物描写は平易ながらも浮かんでくる。また、「特別養護老人ホームには、所謂『皺くちゃの顔のおじいちゃん、おばあちゃん』はいない。ご高齢であるにも関わらず、不思議なことではある」というところに現実味を感じる。
その場所を訪れなければわからない具体的なことがあるからこそ、作品にリアリティーが生まれる。

カクヨムに作品を投稿しているすべての人は、与えられた限りある時間の中で血反吐を吐きながら身悶えしつつ創作しているのです。