執筆に行き詰まったときにこのエッセイに出会いました。『辛くなる位ならもう書くのはやめようかな』そんな気持ちで、創作を楽しめなくなっていたんです。読み進めていくと共感して胸が苦しくなります。でも、最後まで読んだらきっと気持ちが変わります。執筆が苦しいときに私はこのエッセイを読み返します。読む方にも書く方にもおすすめしたい魂のエッセイです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(290文字)
創作とはなにか。あらためて考えさせられました。私にとって小説を紡ぐことは呼吸をすることで、愛で、呪縛です。楽しいことばかりではないけれど、書かずにはいられない。それが書けなくなったら、どんな想いになるのだろう。呪いはそのときに解けるのか。解けないんだろうな……と。書く御方に、そして読む御方にも一度は読んでいただきたいエッセイです。
アマチュアであろうとプロであろうと若かろうと老いていようと背が高かろうと低かろうと女だろうと男だろうと。誠実であろうと不実であろうと。ホンキであろうと嘘気であろうと。創作するひとはそれをやめない。やめられない。わたしも書くと決めました。お勧めいたします。