指南9 憧れのマドンナ

 礼儀作法がきちんとしている人は男女問わず憧れである。あまりにもガサツな人だと一緒に食事をしたくないなど思ってしまう。礼儀作法がしっかりしていることは自身の価値を高める。そしてそれだけの価値のある人間として相手も扱うようになる。そうなると相手の男性もあなたを適当に扱えなくなり、大切にしてくれるので、結果ダメ男にならなくなる。

 礼儀作法は教育が行き届いた良い家庭のお嬢様の象徴である。そこから親の存在を察知して男は女を遊び相手として付き合えなくなる。たとえ女性側の家庭環境がよろしくなくても、そこから礼儀作法を身に着けるだけの努力家であるということから男側が尊敬をしたり、そもそも礼儀作法がきちんとしている女を隣につれて歩くことが男としても自慢になったりする。友達に見せびらかしたくなる女になって遊びに連れて行かれるようになったら、友達にも紹介した手前、男は女を手放すのが惜しくなり、無下に扱わなくなる。

 礼儀作法だけではない。人にきちんとお礼を言ったりマナーを守ること。

 いわゆるあなたがクラスのマドンナとされていた人の振る舞いを思い出して真似して近づくのだ。ただし、女子校出身ならくれぐれもゴリラの真似をしないように。女子校にマドンナなんて高尚な存在はいない。何か創作物を参考にすること。もう一度言う。女子校でクラスのマドンナがいたとしても絶対に真似するな。ロクなゴリラじゃないぞ。そこ、濡れた靴下をベランダに置くんじゃない。スカートはめくるものではありません。隙を見せてスカートを捲られて悔しがるな恥ずかしがれ。


 「昼間は淑女。夜は大胆。」のギャップで男を虜にさせて尽くさせる。そのためにもまずは憧れのマドンナを目指して礼儀作法を最低限身につけていこう。

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夏目有紗の「恋愛指南書」 夏目有紗 @natsume_novel

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