ワロンという精神科医の話では、人間の心の中には実在の他者とは別に、非実在の観念的な他者が存在しており、そこには確かに「私だけのあなた」というものが存在します。実在の「きみ」は、主人公と関わりを持つ…続きを読む
始まりから詩集をひらいた時の心地がしました。浮いたような言葉遣いや不安定な描写にはどことなく後ろ向きな感情が宿ります。「きみ」の「その時(読めばわかる)」を描写する瞬間だけそれまでベールに包まれ…続きを読む
もっと見る