本当にあった『天河怪談』
如月しのぶ
本当にあった『天河怪談』
それは、浅見光彦シリーズの天河伝説殺人事件のように東京から始まりました。
当時私は、バイク雑誌でマンガの連載をさせてもらっていたり、新聞社でイラストの連載をさせてもらっていた関係で東京に行っていたのです。
また、当時キティに所属をしていて、高橋留美子さんの「らんま2/1(にぶんのいち)」のテレビアニメのエンディングテーマを担当していた「ぴよぴよ」(現在は解散)と言うバンドが、音楽番組の出演のため東京に来ていました。
私はそのバンドのリーダーしげちゃんと知り合いだったのと、関西人同士が偶然東京でお互いのスケジュールも合う事から、緊張をほぐすのにも良いのではないかと、昼食をいっしょに取る事になりました。
初夏の天気が良い日に、青空が見える吹き抜けになったオープンテラスで、サンドイッチを食べることにしました。そこでリーダーからバンドメンバーのあきボンを紹介されます。
私がバイク業界の裏話を話していると、バイク乗りのあきボンから、バイクツーリングの同行を強くねだられました。
必ず声をかけると、約束させられた後、出版社、テレビ局、それぞれの目的地へと向かったのです。
さて、後日ツーリングの日程を組んでリーダーのしげちゃんに電話をしました。
残念ながらツーリングの日程は、ぴよぴよのライブと重なっていて没になったのですが、しげちゃんから別の日程を提案されました。そして目的地も。
「ツーリングの代わりに天河へキャンプに行かない?」
天河というのは、パワースポットブームでもよく知られた、天河弁財天社のある、奈良県天河村のことです。最近では、心霊スポットでもあるとか。
ぴよぴよというバンドは、弁財天社のイベントにも参加をしていて、私も天河で演奏しているニュース映像を何度か見たことがあります。そこで天河の話にもなりました。
「実は、天河と言うのは、神様に呼ばれていないと行けないんだ」
「神様の方から呼ばれていない人は、行こうとした日にスケジュールが入って行けなくなったり、出発しても道に迷ってたどり着けなかったりする。でも、呼ばれている人は自然と行くことになるんだ」
そういう不思議なことがあると言うのです。
なら、それなら今から一時間ちょっと、夜の10時までの間に、お互い友達を誘ってみて行けるメンバーだけで行こうという話しになったのでした。
さて、キャンプの参加者は、現地合流を含め14人でした。ほとんどはしげちゃん達ぴよぴよの知り合いです。
ボーカルのちあきさんは、二歳の自分の子供、男の子をつれて来ていました。
私は、ツーリングがきっかけだったので、バイク乗りに声をかけてみたのですが、バイクで来たのは一人だけです。
結果、バイクのほとんどは、あきぼんをはじめピヨピヨの関係者です。
私自身も車で到着しました。
バイクレースをしているのに街乗りバイクを持っていない友人が参加を決めてくれたからです。
全員集まったところで、車とバイクいっしょに、天河へと向かいました。
天河へと行く道のりでは、言いだしっぺのしげちゃんが道に迷いはぐれ、私が車で追いかけて連れ戻すというハプニングもありながら、何とか無事天河弁財天社に到着しました。
ぎりぎり全員天河から呼ばれていたようです。
到着すると、さすがに何度かイベントに参加しているという事で一行は宮司さんの歓迎を受け、祝詞を上げてもらえた上に、運転をしない代表者が御神酒まで頂きました。
神社を参拝して散策した後、役場に紹介してもらったキャンプ場へと移動を始めましたが、急な話で空いている所を紹介してもらったせいか、思っていたよりもずっと遠い。
「まだ本当に天河村の中なの?」と思うくらい移動してやっとキャンプ場に着きました。
もうここはあきらかに「天河」という感じではありません。神社の周りで感じたパワースポットらしい、清浄な山の中といった空気感は、すでにありません。
キャンプ場では、現地合流の、当時KBS京都ラジオでパーソナリティーをしていたシンカーソングライターのまみ姉たちとも合流して、参加メンバー全員がそろいました。
バンガローに荷物を置いたあと、定番のカレーを作り、夕食を済ませ、どこかの大学の合宿で来ているという人達とドッチボールなどをして遊んだ後、雨が降り出しておひらきになり、バンガローへと引き上げた頃には、日付が変わろうとしていました。
バンガローは、14人が車座になって座れるほど大きく、一つのバンガローに集まった後は、これまたキャンプの定番、「怪談」が始まりました。
私も、小学生の頃から夏休みはキャンプ三昧で、ネタは豊富にあります。
ただ、14人もの人数になると、車座は大きくて、声が届かず、一人の話を全員で聞くというわけにはいきません。所々で別の話題が起こったりもします。
その話題にも耳を傾けていると、音楽関係をはじめとして創作活動をするメンバーが多く集まっているせいか、「霊感」というか、敏感なタイプが多く集まって居ることがわかります。
せっかくのキャンプで、怪談を楽しみにしているメンバーが居ることもよく分かっているので、今更中止をするような野暮なことはしませんが、雨降る深夜の怪談は、できれば避けたいです。正直リスクが大きいです。
どうも同じ感覚の人たちが、笑い話などを交えて気持ちの盛り上がりを散らしたりしているのですが、それでも怪談で、少しずつ気が溜まっていく感じがしていました。
怪談な言い方をすると「霊気が濃くなっていく」という感じです。もちろん外は雨が降っているので、湿度も高く、そのぶん空気も湿った密度の濃い感じがします。
電気は点けているので部屋は明るいのですが、怪談が進むにつれ、引き寄せられて集まってきているという感じはひしひしと伝わってきます。
14人、それ以上の人達で、バンガローの中がひしめき合っている感じです。
たとえ霊感がなくても、心霊体験ていどがあれば、いろいろな条件の重なったこのバンガローの中では、見習い霊感師くらいの感度に増幅されているという感じです。
霊感は、ブースターで、何十倍にも増幅されています。
私達が居るバンガローは、川に向かって落ちる崖に張り出して建てられています。
入り口こそキャンプ場の広場から地面続きですが、川の方の窓から下を見れば、4・5メートル下の川原まで何もありません。
長い足のように見える鉄骨の柱が、下へ伸びているだけです。
ただ、河原が見えるのは昼間の話。今はただ、闇に浮かんでいるだけです。
そんな人の立てない窓の外にまで、人の顔がちらちら見えるような気がしてきます。
部屋の中では、ラップ音こそしませんが、時々空気のはじけるような感じがします。
それでも怪談話は続いていますが、もう私は怪談どころではなくなってしまいました。話は耳に入りません。
とうとう二階から、階段のない所で見えない階段をを降りてくる、オーバーオールを着た、半透明な女の人の足の、階段を降りる足の動きがはっきりと見え出したのです。
それは腰の辺りまで見えると、照明の下で、電気の明るさにまぎれるように見えなくなりました。
私が居たのは、バンガローの出入り口、広場側の壁に背を向けてドアのすぐ左横に居ました。
バイクレーサーの友人は小さな土間(玄関)を挟んで右隣に居ます。
ちょうど2人で出入り口の両脇を固める形に座っていました。
その出入り口の土間に降りる一歩手前に、さっきのオーバーオールの女の人が立ち、今度はじっと私を見下ろしている感じがするのです。
わかるけど、姿は見えません。
たとえ霊感がなくても、そこに人が立っているとすれば、目的は「外に出たい」です。
土間にはみんなの靴が沢山並んでいます。
女の人が立っている場所の、女の人の目がある所を見ながら、
「外に出たいのならドアを開けてあげるけど、外に出たくてそこに立ち、私を見ているんですか? そうなら私が今から見る靴ひもを、右に動かしてみてください」
と、声には出さずに伝え、そっと靴ひもを見降しました。
本当は、見えない事を拠り所に、動かないことをタテにとって、思い過ごしだとしたかったのです。
ですが、靴ひもはすぐに右に動いてしまいました。少なくとも右に動いたように見えました。
蝶結びにしてある、輪になっていない方の靴ひもが、滑り落ちるように、私の質問に彼女が答えるように、すっと右に動いてしまったのです。
たとえ偶然でも約束は約束です。
私は「外の雨は止んだのかな」などと言いながら、ひと一人通れるだけドアを空けました。
すると風が抜けるように、すっと何かが外へと出て行きました。
向かいに座っていたあゆむには、私が女の人を外に出している様子が、はっきりと見えていたそうです。
私一人がこの状態ではありません。
あちらこちらで対応を迫られている人の姿が見えます。
元々霊感があると言っていた、ぴよぴよのボーカルのちあきさんや、あゆむだけでなく、この場の気に当てられたにわか霊感師は、しばらく前からずっとこの調子です。
私は、頼まれごとをしただけでしたが、取り憑かれそうになっている人が居たり、障りの出ている人までいます。
霊障の痛みを和らげるヒーリングに目覚めたまみ姉は、その左手で、痛みを払って回っています。
そんな中、とうとう良くないきっかけを作ってしまいました。
ちあきさんが、この場の、今起こっていることを話し始めてしまったのです。
「あのさぁ。この辺で火事なんかないよね。実はトイレに行きたいんやけど、さっきからずっと窓の外に、顔の半分が焼けただれた中年の男の人が、部屋の中を覗いてて気になってたのね。たぶん害を与える感じじゃないから、大丈夫やと思うけど…」
川に面した大きな窓を指差し、そう言いました。
その言葉で、その場にいた全員の気持ちがすっと一つにまとまったような感じがしました。
あゆむも、
「そう、ちょっとニャって笑ったりして不気味やけど、ずっと中を見ているだけで入ってけぇへんから、大丈夫なんちゃうか」
大丈夫という言葉でその場を収めようとしても、もうみんなの関心は窓の外に集中してしまっています。
それで道が出来てしまったのかもしれません。
いや、作らされてしまったのかもしれません。
そして、それは中に入ってきてしまいました。
あゆむの横にいた、あゆむの女子高からの友達、ユウに取り付こうとし始めていたのです。
ユウも見えないけど、見えてる位にわかる霊感の持ち主です。
「もうあかんわ。ちょっと外に出ようか」
とあゆむが言うと、
「うん、もう限界や」
と、ユウも言い、2人で外へ出て行きました。
これがきっかけで、幸い一旦休憩が入りました。
トイレに行ったり外に出たり、一旦空気と気持ちの入れ替えが出来たように思います。
それもあゆむたちの狙いだったのかはわかりませんが、この時あゆむたちは、話題の焼けた中年男を、バンガローから離れた所に”捨ててきた”のだそうです。
戻ってきたあゆむは、念のためと、塩と水をバンガローの部屋の中央に置きました。
一旦は空気と気持ちの入れ替えが出来ました。
でも、そんな事で全員の気持ちの方向転換は出来るわけもありません。
この時まで、霊感なんかまったく反応しなかったメンバーの興味は消えることはなく、話はさっき居た者へと引き戻されていきました。
そう、あゆむに、
「もどって来るかもしれない」
と、言われていたのにも関わらずです。
話題と興味はいきなり切る訳にもいかないし、切ろうとしても切れるものではなかったのです。
今日だけで、いくつもの怪談話ができるだけの体験を済ませたメンバーを中心に、さっきのやつじゃない話。ここら辺じゃない話。と徐々に話をそらせていきます。
それでもまだ「火事」と言うキーワードだけは、残っていました。
あゆむが、当時まだあった”プランタン難波”での、アルバイト中に見たものの話を、始めました。
プランタン難波といえば、その前の千日前デパート火災は有名です。
戦後は焼け野原。
江戸時代は大きな墓地でした。
実は、今なお知る人ぞ知る心霊スポットです。
後はプランタンの話で火事からもはなれようとしていた時、ちあきさんに異変が起こりました。
「何か真っ白! 部屋の中が真っ白!!」
「出ていってぇーっ! 来ないでっ!! 出ていってっ!」と叫びだしたのです。
次の瞬間。
!! バン !!
目の前で打ち上げ花火が上がったような、大きな音が、ドアの辺りから響きわたりました。
ピンと空気が張り詰める間が一瞬あった後、
一気にエネルギーが解放されるように、
「きゃあー」
「わぁー」
「おぉー」
と、その場にいた多くの人が叫びました。
叫んだことで逆に落ち着きを取り戻し、我に帰ったみんなは、いっせいにちあきさんの方を見ました。
ちあきさんは、二歳になる自分の子どもを抱きかかえたまま、うつむき、
「ひっ、ひっ」
と言う感じで振るえ、引き付けを起こしているようにすら見えます。
そんな中、抱えられている子供は天井を見上げ、ニコニコと笑っています。
その目線の先には、さっき私が外に逃がした女の人が戻って来ていて、子供をあやしています。
あの時、望みを聞いた事で、彼女は私たちの味方として戻って来てくれていたのです。
子供が泣きださないのは、いろんな意味で助かりました。
それでも、意識があるかどうかもわからないちあきさんを見たあゆむは、
「ちょっともうヤバイ」
「悪いけどみんな塩かぶって」
と、部屋中に塩を撒き、塩まみれになってもなお呆然とするメンバーをよそに、ちあきさんの後ろに回りました。
「ちあきさんに取り憑いたのは、さっき、ちあきさんが言ってた窓の外に居た中年男やけど、もうそれだけちゃう。そいつを中心に何体もの霊がひと塊になって戻ってきたバケモノや」
そう言うと、あゆむはちあきさんの背中に手を当て、何かを探しています。
あゆむは、必死に気を送り込むポイントを探し、一回目の除霊を試みました。
あゆむが体勢を立て直していることから、一度目は失敗に終わったことが解ります。
「霊能者とかやったら、こんなん一発で決めるんやけど、あたしそんなんちゃうし」
まわりはただ、見守ることだけしか出来ません。
そして二回目。
これも失敗したのがわかりました。
一回目、二回目と、かなりの体力を消耗しているらしく、明らかに疲労していくのがわかります。
あゆむの力では三回が限度らしく、上手くいかない焦りと、残り一回と言うプレッシャーで、不安げな表情は隠しきれなくなっていました。
ついには、
「あかん…。どぉしようー」
と言う言葉まで漏れ始めました。
「自分を信じろ!!」
あゆむのことをよく知っているユウが、励ますように、叱るように檄を飛ばします。
その言葉に励まされてか、少し気を取り直したあゆむは、それでもしんどそうに、
「これが最後の力!」
と、残りの気力を振り絞り、最後の一回に挑みました。
直後、私には、うな垂れるちあきさんの首筋から、頭を通って抜けていく黒いもやが見えました。
「よっしゃー。今、頭から白いモンが抜けてったから、もう大丈夫や!」
同時にユウも叫びました。
それでもまだ、ちあきさんはぐったりとして、その場にたおれこんだままです。
それからしばらくして、ようやく身動きが取れるようになったちあきさんが、
「天河弁財天社に行こう」
と言い出し、荷物やバイクをそのままにして、まだぐったりしているあゆむをだき抱えて車に乗せ、他のメンバーも何台かの車に分乗して、天河弁財天社へと向かったのでした。
あゆむは車に乗せられる時、
「さっきのヤツが、こっちをにらんでる」
と言っています。
少し離れた所から、にらみつけていたそうです。
私は、自分の車には大阪人の守り神、住吉大社のお守りを乗せていました。
あえて自分の車はその場に残し、帰りにバイクが事故を起こさないようにと、
お守りを通して、バイクを守ってもらえるようにお願いを申し上げました。
今度は、これから向かう天河弁財天社に向かって、二礼二拍手一礼と、これから神社に向かうことを申し上げました。
実は、私のお守りを残していったのには訳があって、バンガローの中で聞いた”ドン”という大きな音は、メンバーの乗ってきたバイクが無人で走り出し、ドアにぶつかった音だったのです。
確かにほんの少しバンガローに向かって下りにはなっていますが、気をつけなければ解らない程度の傾斜です。
そして倒れたバイクは、無残にタンクが凹んでいました。
そして、来た時よりも少ない台数の車で、私達は天河弁財天社へと、逃げ出したのです。
夜中の、真っ暗な、細い山道を走る車列。
その中の、最後尾の車に乗っていたあゆむは、
「あいつが、追いかけてくる」
と、言っていたそうです。
私は、弁財天社へと向かう車の車窓から、土手に白い花の群生を見ました。
その白く輝く白い花は、びっしりと群生していて、その形、陰影は、二メートルはある巨大な般若の面に見えました。
そこに、真っ白な、巨大な般若の能面が、置いてあるように見えたのです。
根拠はありませんが、そこからが弁財天社の領域で、それは狛犬のようなものなのか、弁財天からの魔を断つお迎えなのだと勝手に思いました。
だからもう大丈夫なのだと。
芸能の神様としても有名な天河弁財天社は、天河伝説殺人事件でも知られるとおり、弁財天社にはお能が奉納されます。
不動明王と般若では、本当は意味が違いますが、重ねて安心感を求めたのです。
また不思議なことに、荷物を取りにその道を戻ったときには、その花は、もうありませんでした。
弁財天社に着いた私たちは、まず、
「大きな木のそばに連れて行ってほしい」
と言うあゆむの頼みで木のそばに行きました。
しばらく時間をすごした後、自分で歩けるようになったあゆむやメンバー全員で、神殿におまいりしました。
その頃には、もう夜は白々と明け、天河弁財天社は明るくなっていました。
夜が明けた事で、終わったと誰もが思いました…。
一息ついたところで再びバンガローに戻り、少し寝た後、荷物をまとめて帰り支度をして、天河弁財天社の近くにある温泉に行き、食事と入浴をして帰路についたのでした。
さて、いっしょに行ったバイクレースをしている友人は、帰りの車中でこんなことを言いました。
「俺は、幽霊とかはぜんぜん見えないし、何がどうなっているのかも解らなかったから、別に怖くはなかったけど、
バンガローの中で怪談をしている最中に、霊感があるらしい四人が、そろって一瞬同じ所を見つめ、
すぐ、また話しに戻ったと思ったら、
しばらくしてまた、
今度はさっきと別の場所なのに、
四人そろって同じ所を見つめて話に戻る。
そんなことが何度もあって、
何が気持ち悪かったって、それが一番気持ち悪かったわ」
と、見えなかった立場での話をしていました。
ええ、そうです。
当然、これですべてが終わるわけがありません。
これで終わりではなく、その時のモノを連れ帰っているメンバーが少なからずいると言うことで、今度はそれらを祓うために五日後もう一度集まることになります。
今度は、連れ帰っていなかったのに、怯えていた女の子が、その恐怖心で別のモノを拾ってくるという、ハプニングまであったのですが、それはまた別の機会に。
後に、あゆむはP.Nさかなちゃん と言う娘と知り合い、その娘があゆむの事を、
雑誌「ほんとにあった怖い話」に投稿して、
読者投稿「退魔師あゆむシリーズ」として人気シリーズになるのですが、それはこの天河怪談からずっと後の話です。
一話完結の形をとっていますので
「続 本当にあった天川怪談へと続きます」
本当にあった『天河怪談』 如月しのぶ @shinobukisaragi
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