あとがき

 「【ラスボスグルメ外伝】 ジン・キタヤマ一代記~異世界に和食と酒を普及させた伝説の料理人~」をお読みいただき、ありがとうございました。


 本作品はアルファポリス様にて書籍化されました「迷宮最深部ラスボスから始まるグルメ探訪記」の外伝として生まれました。


 本編で主人公たちを感動させた料理人マシュー・ロスの師匠であり、主人公たちが飲みまくった日本酒を広めた人物を描いたのですが、相変わらず予定より大幅にオーバーしました。

 当初の予定では30話15万文字の中編でしたが、楽しく書いたため、最終的に72話、40万文字と倍以上になっています。


 本編に対する外伝というのは割と書いているのですが、今回は完全に過去の話であり、本編側と矛盾がないようにするのが大変でした。


 特にちょっとした話、例えば、「この酒はマシューの師匠が関係した」という記載が本編にあり、それを出そうとした時にそれまでの話と微妙にずれたり、王都ブルートンでは和食がブームになったのに、本編側の舞台である迷宮都市グリーフでは珍しい料理となっていたりと、つじつまを合わせるのに苦労しました。


 あと苦労した点としましては、私自身は料理をほとんどしないので、調理場面の描写が難しかったということです。

 食べる方は割と書けるのですが、作るという観点で“取材”に行っていなかったので、料理に関する本をたくさん読み、カウンター席から覗き見る形で勉強させていただきました(笑)。


 今回のキャラクターで気に入っているのはダスティンです。

 ジンと一緒の時には食べることが大好きなただのオッサンですが、見えないところではやり手の官僚というギャップが面白いなと思っていました。もう少し、その点を書ければよかったと今になって思っています。


 反省点でもないですが、今回もヒロイン不在という感じになりました。

 一応、ジンの妻マリーがヒロインと言えないこともないですが、エピローグ以外では出番が少なく、一脇役という感じになっています。


 本編自体、趣味全開で書いており、この作品も同じく趣味全開なので、その辺りはあまり気にせず書いたことが原因かなと思っていますが、これはこれでありかなと特に後悔などはしていません。


 この後、本編の続編を書くか、魔銃無双の続編としてゴウたちと絡めた作品を書くかは決めていません。

 他にもいっぱい書きたいものがあり、どうしようか悩んでいるところです。


 いつも通り、とりとめのない話ですみません。

 また別の作品でお会いできることを楽しみにしております。


愛山雄町

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【ラスボスグルメ外伝】 ジン・キタヤマ一代記~異世界に和食と酒を普及させた伝説の料理人~ 愛山雄町 @aiyama

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ