一人挑む舞台を通して成長する、少年少女を描いた青春小説

「演技シーンを本格的に描きすぎた」というキャッチに偽りなく、演技とプログラムの描写が素晴らしい。動きにしても、選曲にしても、実際にフィギュアスケートを見ている気分になるし、挑んでいる気分にもなる。

この物語には二人の主人公がいる。一人は、自分より若く才能あふれる選手に追われる男子選手。もう一人は、両親がかつて優れた選手でありサラブレッドとしての注目を集めてしまっている女子選手。

二人はそれぞれの状況に苦しんでいる。それを抱えて、世界選手権という大きな舞台に望む。
そこで見た景色を、皆さんにも見てほしい。

(シーズン1までを読んでのレビューです)

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