スズラン
それは
ふと
それが【
それはきっと、
「
しばらく
「ごめんね。」
それは
もう
こんな
いくら
テレビの
そうなれば
いずれにせよ、
「ごめんね。」
その
この
【スズラン】
下を向いて歩いた 転ばない様に何も踏まない様にと
誰かの落とした 幸の欠片を拾って喰らった
下を向いて歩いた 今日も青空はいやに晴れていて
君の踏み潰した アスファルトを 追っていた
ごめんねと言いながら 君は落ちていく
下を向いた私の眼には 君が映る
さよならと言わないで 消えていくことが
この街で君だけが持つ 優しさだった
下を向いて歩いた 前を向くことが正しいと云われて
莫迦みたいに嗤った あの頃の私はとうにいない
下を向いて歩いた 見えない君をただ見つめていた
晴れの匂いがした アスファルトを照らしていた
テレビの予報も大正解 空っぽになってしまった君と
嘲笑う晴天と 大雨の私
ねぇ誰の心も晴れてないよ それなのに勝手に逝かないでよ
君は透明人間だ
ごめんねと言いながら 君は落ちていく
下を向いた私の眼には 君が映る
さよならと言わないで 消えていくことが
この街で君だけが持つ 優しさだった
君色透明人間 / スズラン 亞屍(あかばね) @Akavane
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