【創作論】2000字で簡単にわかる! 「ホラー」の作り方
ドント in カクヨム
「ホラーの作り方」 人間の恐怖編
こんにちは。今日はあなたに、「ホラーの作り方」をお教えしたいと思います。
これは小説に限りません、マンガ、映像作品、音声作品……どれにでも応用が聞きます。
以下の短い、2000字ほどの記事を読めば、誰でも簡単に作れるようになりますので、是非読んでみてくださいね!!
さてまず、「ホラー」を作る前に、「恐怖」とは一体何かということについて考えてみます。
幽霊、妖怪、モンスター、危ない人間…………人々に「恐怖」を与えるものは多々存在します。
今回はこの中でも最も現代的でわかりやすく作りやすい、「危ない人間」の恐怖について取り上げてみたいと思います。
先に結論を書いてしまえば、「危ない人間」に襲われる恐怖とはつまり、その不条理さ、唐突さに尽きると思うのです。
幽霊やモンスターに襲われるとなると、悪いことをしたり、入ってはいけない場所に入ったり、余計な真似をしなくてはなりません。何かしらの段取り、因果因縁が必要です。
「危ない人間」にはそれがない。今日においては街を歩いていても、買い物をしていても、家の中にいても、寝ていても起きていても、いつそういう人が襲ってくるかわかりません。
また、幽霊やモンスターと違って「危ない人間」は確実にこの世に存在しています。
オバケを信じない人でも、そういうタイプの人がいることを否定することはないでしょう。道端で熊に出くわすことはまずなくてもヤバい人に遭遇することはおおいにありえることです。
しかもほとんどが見知らぬ人物です。顔も知らない人間に襲いかかられる怖さは、万国共通と言えるのではないでしょうか?
今いちばん怖くて書きやすいモチーフは、「危ない人間」であることはわかっていただけたと思います。
モチーフが決まったところで次に問題となるのは、当の危ない人間がどうおそろしいか、どんな危険なことをしてくるのか? という点です。
様々な意見があるとは思いますが、これに関して私は、自分の頭や様々な資料・創作からひねり出したものが怖いという立場はとりません。
「実体験」
これこそが一番リアルで一番怖い、私はそのように考えています。
かと言って私は別にあなたに「街に出て目つきの怪しい人に絡め」だなんて無茶は言いません。
その必要はないからです。
実は、私はこのサイトとはまた別のサイトで、「サイコ/シリアルキラー/殺人小説の書き方」なる文章を公開しています。
主に人間が人間を襲い、ひどい目に遭わせる小説の書き方を伝授しています。
私はそこでも同じようなことを書いています。
自分の頭や様々な資料からひねり出したものは怖くない。
映画や文字からの影響では限界がある。
相手はどう抵抗し、逃げ、苦しむのか。どんな表情になるのか。
それを知るには、「実際にやってみる」ことが重要である、と。
向こうのサイトはビュー数がかなり多く、そういうのを書きたい人は存外に多いんだな、と感心したりしています。
そのサイトには、課金制でちょっとしたおまけをつけています。
こちらのサイトの、この記事(つまり、この記事です)を読んでいる人の現在地と個人情報を抜き取って、知らせる機能です。
つまりスマホかパソコンでこれを読んでいるあなた。
あなたです。あなた。
あなたの個人情報と現在地は、「殺人小説の書き方」を愛読している方々に、もう知られているのです。
「実際にやってみる」ことが重要である、と教わっている方々に。
サイトを見ていると現れる、「あなたのXX-YY(スマホの型番など)はクリーニングが必要です!!」というような怪しい広告がありますね。あれを少し改良したのです。
ここのサイトは思ったよりも脆弱で、現在地や個人情報のデータを抜き取る仕掛けをページに仕込むのはとても簡単なことでした。
先方は「課金」してくれているので、最寄りの場所にいる閲覧者の一覧もサービスでつけています。青森と熊本みたいに離れていたら、意味がないですからね。
どうしてそんなことをするのかと言えば、簡単な話です。
あなたに「危ない人間」の恐怖を体験してもらいたいからです。
それは不条理で唐突で、フィクションや資料ではわからない、本物の、ナマの実体験です。
どのように襲撃してくるのはあちら次第です。今にも窓を破って侵入してくるかもしれません。または深夜にこっそり忍び入ってくるかもしれません。街中でいきなり、ということもありえます。
その時、あなたは確実に「恐怖」するでしょう。
その「恐怖」を創作に生かせば、必ずや読者を震え上がらせる作品ができあがるに違いありません。
「本物の恐怖を味わいたい人」と「恐怖や暴力を与えたい人」の、win-winの関係というわけです。
さぁ、今ごろは先方のサイトで、あなたの現在地と個人情報を知った「危ない人」が、あなたのいるそこに向かっている頃でしょう。あるいは着々と準備を進めているかもしれません。
彼もしくは彼女のことを、あなたは全然知りません。見も知らぬ人間です。
もしかすると、一人ではないかもしれませんね。
逃げてもかまいませんし、立ち向かってもいいでしょう。
ただし、その時に心に沸き立った感情を、ちゃんと記憶しておいてください!
その体験は確実に創作の糧となります! サイコ物だけではなく、オカルトやモンスター系にも応用ができるはずです!
きっとすごい小説が完成することでしょう!
あなたの創作活動の充実を、心よりお祈りしています!
それではまた、お会いしましょう。
どうか、ご無事でいてくださいね!!
【終】
【創作論】2000字で簡単にわかる! 「ホラー」の作り方 ドント in カクヨム @dontbetrue-kkym
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