作者様の中で最も気に入った作品

既に三回ほど読み返していますが、作者様の作品群の中ではこの作品が最も気に入っています

得意とされるのか、淡々とした語り口に、冗長性がなく話全体を通して読みやすく仕上がっているように見受けられます

頼れる人が少なく主人公がないなりの頭をしぼって社会の理不尽に揉まれながらも生き残ろうもがく姿は、段々と成長していくゲームをプレイしていくような感覚に陥ります

一方、作者様にありがちなのが異世界転移を相互に繰り返すことで見られるような国際間でのトラブルが後半に続くのはちょっとうんざりします、特に日本上げみたいな流れが毎回出てくるのは何というか恥ずかしさが…むしろ異世界側での旅路と他種族との関わりをもっと読んでいたい気分になる作品でした