昨日釣りに行った話

河童

嘘です、第一回イトリ川短編小説賞参加についての解説感想とかを書きなぐります

 おじさんと少年が釣りをする話を書いた河童というものです。たまたま、昨日釣りをしたのでそのことについて書こうかとも思ったのですが、私の中に残っている善の心が普通に感想を書くべきだと訴えかけてきたので、不可抗力に流されて書いていこうと思います。よろしくお願いします。


 なお、拙著『道徳的な釣り人』のネタバレをガツガツしていきますので、その点はご了承ください。そんな小説なんて見たことないという方がいらっしゃいましたら、私の書いた小説の一覧にある同タイトルを開いて、中身を読まずに星マークを連打すると、きっといいことが起こると思います。早急に試すことをお勧めします。













 早速ですが、解説から行こうと思います。とは言っても、話したいことは一つです。みなさんは『大久野島』をご存じでしょうか。


 この島は今では『ウサギ島』として多くの人気を集める広島県に属する無人島です。900羽を超えるアナウサギが生息しており、国内だけでなく海外からも観光客を集める有名スポットとなっています。


 おそらく気づいておられる方も多いでしょう。作中に登場する『大島』は実在する『大久野島』をもとに、それをアレンジして書かれました。今でこそたくさんのウサギが生息するのどかな島ですが、1945年までは大日本帝国陸軍によって毒ガスが製造されていました。太平洋戦争に用いるためにものです。


 終戦後は進駐軍がそれらを海洋投棄、焼却して無毒化処理をしたと報告されています。現在でも民家は存在せず、水道水は島外から船で運ぶようになっているそうです。


 物語の都合で色々といじった部分はありますが、大枠としてのモデルの形は最低限守って書けたかなと思ってます。最後の残留問題については何度か発見騒ぎは起こったようですが、近年は観光地化に向けてより一層の安全管理が求められているため、大久野島が危険だということは決してないでしょう。もし興味をお持ちになられた方がいらっしゃるようでしたら、実際に訪れてみるのもいいと思います。私は題材にしておきながら行ったことがないので、機会があれば行ってみようかなとか考えてます。


 えっと、解説については以上ですね。伏線とかは……まあいいでしょう。いつも通り話の中は伏線バラマキ状態ですが、それらを見つけながら読んでいただけるとこちらはさらにうれしい気持ちになります。興味の範囲でそれらも楽しんでいただけたらと思います。


 最後に、本企画の主催をなさったイトリトーコ様に感謝申し上げます。書く側としても、読む側としても楽しい企画でした。今回はネタを思いついたのが終了二日前の完全見切り発車でしたが、たくさんの人に読んでいただいたことはこれからも投稿していく中で励みになります。これらのことは、主催者様のお引き立てあってのことだと確信しています。ありがとうございました。

 また、おそらく現在ご尽力いただいている闇の評議員のお三方にも感謝申し上げます。七十を超える作品に対して一つ一つ書いていく気力など私には到底ないものでして、本当に素晴らしいと思います。なんだかんだレビューを楽しみにしながら川系企画に参加している自分がいるので、一つずつ丁寧に書かれたものを楽しみに待っていようと思います。以上です。

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