人は他人になれるのか?

誰でもいい。
他の誰かになりたい。
そう思う時が、人間にはあるのかも知れない。
それを実現させてくれるようなシステムの「臨床試験」に参加する主人公。
もちろん彼にはそう思わせる過去があり、それは物語の展開と共に、徐々に明らかになっていく。
そしてシステムによって作られた他人の記憶を<体験>しながら、やはりそれを自身の過去に重ね合わせざるを得ない。
そして最後に彼が辿り着いた結論は。
ストーリー展開、表現、物語の構成、いずれも一級品の娯楽作品です。

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