嘘だったらよかったなあ。

筆致企画に参加している作品。
プロットをストレートに表現している秀作です。
女子高で演劇部に入っている二人、詞のキャラクター、物語の展開など読みやすく、それでいて訴えかけてくるものがバンバンあります。

特に登場人物の描写が、うさんくさくなく自然。短編だと、下手に悲劇ものに手をだして喜劇みたいになるようなところがあるのですが、この作品はそういったことが微塵もない、あるのは純粋な感動のみです。

死別などを美談にしない姿勢が、さらに作品の純度をあげているように思いました。余韻のあるラストも魅力です。

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