徹頭徹尾『愛』、荒唐無稽でも『愛』

私は、個人的にはめちゃめちゃ笑いながら読みました。
いや、物語の核だけを抜き取ってあらすじにすると「ええ話や……」なんですけど、そのディテールと言うか、世界観の規模がおかしいんですよ。ほんとおかしいんですよ。

「いやいやいやいや! みはるさん(ヒロイン)もまさかこんなことになるなんて思わずに約束したって!」

と心中ツッコミながら読み進めるわけですが、もうシンジさん(主人公)が止まらないのなんって。
でもシンジさんの「約束は必ず守る」と言う愚直さに、次第に引っ張られていくんですよね。「いくらなんでもそれはやりすぎぃい!」という思いから「いいぞ! ここまで来たらやったれぇえ!」に変わっていく。
胸アツな愛の物語でした。

※専門用語とか出てくるので難しそうに見えますが、そこは雰囲気で読んでもらえれば問題ないです。それよりも物語の壮大さとシンジさんの愛の深さに溺れてください。