第3話 少女の正体
●アスター城の中の協会の外観
●神官に治療を受けるエクス
●そこにワープしてくるアレスのパーティー
姫「ごめん!他の神官はいる?」
神官「あ!姫様!他の神官はモンスターに倒され、、」(エクスの治療をしつつ)
姫「、、、そうですか」
神官「そちらの方々はお仲間でしょうか?」
姫「はい、、、この女性の息が無くて、、」
神官「そうですか、、、しかしこの青年の蘇生術を行っております。今この者の術を止めれば死んでしまいます。。」
姫「そうですね、、」
神官「倒れたのはどのくらい前ですか?」
姫「10分くらい前です」
神官「では後24時間くらいで蘇生も出来なくなります。」
姫「、、、、、」(涙があふれ出す)
神官「、、、、、」
アレス「すまない、、回復のタネはないか?あれば分けてもらいたい」
神官「生きてらっしゃるのか!姫様、ここまではワシの羽で来られましたか?」
姫「はい」
神官「では、この回復魔導書LV1の回復呪文をその青年にかけて頂けますか?」
姫「はい、私が?」(驚いた表情で本を受けとる)
神官「ワープアイテムが使えるのであればLV1程度の呪文は使えます。さあ」
姫「分かりました!」
●アレスに呪文を唱える姫
アレス「ありがとう、少し治ったみたいだ!オーガにも頼みたい」
●教会の片隅に座る姫、アレス、オーガ
あ「姫さんだったんだね」
姫「、、はい、王位を継承したのですが、その継承のパレードの日にモンスターが沢山押し寄せて、、」
お「モンスターってそんな事するんだ、、ゲームの情報で聞いた事はないな」
あ「アップデートでもされてるのかな?このやたら重い黒い剣も見た事無いし」
お「リナを生き返らせる方法は神官の呪文以外にはないのか?」
あ「仲間が死んだことが無いから、、」
姫「死んだ場合は元の世界に帰るのかな?」
あ「うん。再ログインすると別の姿になるから、もう会えなくなるけどね、、」
お「もう一回会いたかったな。一回だけ復活できるルールだから」
あ「、、、、、神官のいる場所はこの辺りにないかな?」
姫「この辺りのほこらにいると噂は聞いたけど」
あ「そこにワシの羽で行けない?」
姫「この羽は一度行ったことのある場所でないと移動できないから、、」
お「俺がLV2でアレスがLV26、姫がLV1、、これでほこらまで行けるかな?」
あ「無理だろうな」
お「、、、、、LV26もあって無理か?」
あ「すまん、数字上だけの26でずっと隠れていたから、、」
姫「この教会を少し出たところに覚醒の神殿があります。
そこに行くと本来の力を覚醒できるそうです。行ってみませんか?」
あ「行ってみようか!」
お「行こう!」
●そっと教会の門から出る3人
●弱そうな黒いモンスターがふらふら飛んでくる
●オーガが剣を振る
●モンスターは風圧で吹き飛び倒され、消える
あ「よし!」
姫「やった!」
あ「神殿はあれか?」(神殿を指さす)
姫「はい、そうです!」
●土の中から蛇のような黒いモンスターがアレスに襲い掛かる
●黒い重い剣でモンスターを斬る
●モンスターが消える
お「すごい」
あ「初めて倒した!」
姫「すごいです!」
あ「ここのモンスターって、なんで黒いんだ?」
お「珍しいのか?」
あ「うん。見た事ないな、、」
●覚醒の神殿に入る3人
●中に入ると真っ暗で天井も見えない
●すると天井から声が聞こえる
天井「あなた達は自身の力を開放しに来たのですか?」
●顔を見合わせる3人
あ「はい!」
お「はい!」
姫「はい!」
天井「分かりました。では祈りなさい。清らかな気持ちがあれば私と共鳴し、力を得るでしょう」
3人「はい!」
●祈る3人
アレスの心「ふ、清らかさなら負けねえぜ、、」
オーガの心「リナを早く助けないともう会えなくなってしまう」
姫「リナさん、待っててね」
●するとオーガの体が変わり始め、背が伸び、細めのマッチョに変わる
お「おお!体が変わった!」
●薄目でオーガを見るアレス
アレスの心「おお、、俺もああなりたい」
●姫の身長は伸び、ドレスに着替わる
アレスの心「う、すげえセクシーに!早く俺も変われ!!!」
●アレスの体が小さくなり、子供のような姿に変わる(子供服)
あ「な、、、なんだこれ!!?」
天井「それがあなた達の真の姿です。さあ、行きなさい!」
あ「いや、待ってくれ!!これから仲間を助けに行くんだ!これじゃあ足手まといになるだけだ!」
天井「己を受け止められない者に、明日はない!行け!」
あ「、、、、」(絶望の表情)
●教会を出る3人
姫「さあ、戻りましょう!」
あ「、、、」(うなだれる)
姫「アレスさん、覚醒の神殿には3回入れます。ですから、、」
あ「ありがとう、分かったよ!確かに俺は逃げてばかりだった。。これが本来の姿なんだな」
●獣の黒いモンスターが2体立ちふさがる
●オーガが剣を振ると2体のモンスターは吹き飛び消える
お「おお!」
姫「強くなりましたね!」
●それを上空から見ていた浮遊モンスターは城の上部に向かう
●走って教会に入る3人
●教会内ではいまだにエクスが神官の呪文を受けている
●そのそばで横たわるリナ
●リナに駆け寄る3人
あ「ほこらに行かないとな!どの方向に進む?」
姫「城の周りは記憶した場所ですので、何処にでもこれで飛べます」(ワシの羽を手にする)
●その姫の手の甲が輝きだす
●驚きの表情のオーガとアレス
あ「これは??」
●驚きの表情で自分の手を見る姫
神官「それは受け継がれし、王の力です」
姫「王の力?」
神官「あなたには姉がいましたね?」
姫「はい、、3年前に消えましたが」
神官「しかし、王位は継げなかった」
姫「はい、、、私が継ぎました、、、、、それと関係が?」
神官「はい。その手の甲の石は大古より受け継がれた王の国を治める力なのです。
その力を持つ石が手の甲に遺伝して王の継承は行われます」
姫「はい、、姉には無かったから、継承されなかったのですか?」
神官「その通りです」
●驚きの表情のアレスとオーガ
姫「この石にはどのような力が?」
神官「私の手の甲を見てください」
●神官の手の甲には粒ほどの石がある
姫「私と同じ石ですか?」
」
神官「そうです。しかし、大古に王より分けられたこの力は王の比較には及びません」
姫「という事は、私にも神官の力が??」
神官「さようです」
あ「という事は、、」
●しゃがんで手のひらをリナに向ける姫
●やわらかな輝きがリナを包む
●リナの血色がよくなる
あ「おお!」
お「生き返るのか!?」
神官「数時間はかかるでしょうが、生き返るでしょう」(笑顔)
●その場に崩れ落ちるアレスとオーガ
あ「そっか、、良かった!」(安堵の表情)
お「良かった!」
●眠りに付くアレスとオーガ
姫「疲れていたみたい」(2人を見て笑顔の姫)
神官「姫様、お伝えしたい事がございます」
姫「何ですか?」
神官「あなたのパーティーが危険な時は迷わずお逃げください」
姫「え!そんな事できません!」
神官「、、、。大古よりこの世界の者はドラゴンと戦ってきました。
大古の勇者はドラゴンを倒しましたが、
ドラゴンは体の爪一つ残せば複製し、
この時代まで戦いは続いて来ています。
そうやって戦い続けられたのも私達神官と王の力があったからなのです。」
姫「はい、、」
神官「もし、姫様が倒れた場合、受け継がれた王の力は消え、私達の力
までも消えてしまいます」
姫「そんな、、」
神官「そうなればドラゴンが支配する世界に変わり、ログインしている全プレイヤーは
元の世界には帰れなくなるでしょう、、」
姫「ログアウトできなくなるのですか?」
神官「はい。ログアウトのほこらは未だにドラゴンに存在を知られず、
すべてのプレイヤーはログアウトが可能ですが、
もし
そのほこらがドラゴンに占拠されれば全プレイヤーはこの世界から出れなくなります。」
姫「、、、」
神官「地球上とこの世界はリンクシステムでつながっていますが、
3か月が人間の健康を維持できる限度で、
それを超えてこの世界に居続ければ、次々とプレイヤーは実際に死んでいくでしょう、、、」
姫「!!!」
●沈黙が続く
姫「分かりました。。」
●アスター城の頂上階に黒い羽根を付けた、姫に似た女性が椅子に座る(シーナ姫の姉)
●黒い浮遊
モンスターが姫のそばに飛んでくる
姉「どうした?」
浮遊「王女様、城の中にモンスターを倒す者が潜んでいます」
姉「ほう、、何処にいる?」
浮遊「教会の中にございます」
姉「あの結界の張られた教会か、、」(手の甲に黒い石がある)
アナウンス「王になれなかった姉と王になった妹、
この戦いの行方は?」
めっちゃ面白い恋愛異世界ファンタジー 考え中。 @ajtstar
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。めっちゃ面白い恋愛異世界ファンタジーの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます