ねえ、あの星の名前を教えてよ。

月庭一花

ねえ、あの星の名前を教えてよ。

『プラネタリウムに行きませんか』

 隣で眠っていたはずの美鐘から、Lineが入った。

 十二月二十五日のことだった。シーツの上を手探りしてみるまでもなく、隣に美鐘の姿はなかった。わたしは訳がわからぬままベッドから這い出て、パジャマ姿で居間に向かった。そして人の気配を頼りに、いつもの癖でテーブルを爪でコツコツと叩いている彼女の方に向かって手を伸べた。

 爪音が止み、美鐘の指がわたしの指に触れた。すると一瞬、そこに何かが流れた気がした。電気のような、そうでないような、不思議な何かが。

 気づくと目の前に、怪訝な顔をしたわたしが立っていた。

 わたしには、はっきりと、とてもはっきりとそれが見えた。

「プラネタリウムに行きませんか」

 甘く、流麗な声で、美鐘が言った。

「プラネタリウム?」

「はい。わたしと一緒に。駄目ですか」

「なんでまた、急に」

 触れ合わせた指先が、ほんの微かに離れた。ノイズが走ったように視界が乱れて、目の前が真っ暗になった。すぐに彼女が手を再びつなぎ合わせた。

 寝起きのぼさぼさの髪。昨日の深酒のせいか、嫌な感じでまぶたが腫れぼったい。改めて眺めてみると、我ながらひどい顔をしているな、と思った。そしてそんなわたしを見ている美鐘は、どんな気持ちなのか。どんな表情を浮かべているのだろうか。

「元々星は好きなんです。それにさっきテレビでプラネタリウムの映像が流れていて。いいな、って思って。せっかくのクリスマスですし。デートしましょうよ」

 美鐘がわたしの手を、キュッと握った。

 昨日は天皇誕生日の振替休日で休みだった。でも、今日は平日のはずだ。

「大学は……」

「冬休みですよ。祥花さんも昨日、今日は休みだからって」

「うん。いっぱい飲んだ。だから……ああ、やっぱり随分むくんでいるわねぇ」

 美鐘に顔を近づける。美鐘の目を通して見たわたしの姿が、わたしにはとてもクリアに見えていた。わたしは彼女と手をつないでいるあいだだけ、こうして世界が見えるのだ。それは全部彼女の……美鐘の見ている景色なのだけれど。それでも嬉しいものは嬉しい。

 美鐘がわたしの声を聞いて小さく笑う。生まれつきの失聴である美鐘もわたしと手をつないでいるあいだだけ、そのあいだだけはわたしの耳を通して音が聞こえる。言葉だってLineでやり取りをしているときのように、いつもよりもずっと流暢に話すことができる。

 この不思議な現象に気づいたのは初めて手をつないだときだった。それまでコミュニケーションのツールはもっぱら電子メールやLineだった。わたしの言葉は彼女には届かないし、彼女の手話は、わたしには届かない。美鐘は口話がそれほど得意ではなかったから、実質、書かれた文字だけがわたしたちをつないだ。わたしはそれを読み上げソフトで確認するのが常だった。

 ある障害者団体の集まりに、美鐘が来ていた。そこで偶々わたしの講演を聞いてくれていた。手話通訳の、ボランティアと一緒に。

 最初、彼女の方からわたしに好意を示してくれて、メールのやり取りを始めるようになった。実際に会うようになったのはそれから少し経ってからだったが、お互いに障害を持つ身としては気兼ねしなくて済むのと同時に、わたしは視力を、彼女は聴力を失っていて、相手にどう接したらいいのかわからず、戸惑うことばかりだった。

 五感。この世界の八割以上を人は視覚で感じている。一割を聴覚で感じ、そして残りを他の器官で感じながら、わたしたちは生きている。でも、わたしは八割を、彼女は一割を欠落したままで。だから付き合い始めの頃、わたしたちは一緒にいると九割を欠落してしまうのね、と。隣に座っている美鐘にLineを送ったのだった。

 その日は初めてのデートで、わたしは彼女に手引きをしてもらっていたのだけれど、美鐘には周囲の音が聞き取れず、危うく二人同時に走ってくるトラックに轢かれるところだった。そのときの恐怖がまだまざまざと残っていて、喫茶店に落ち着いたあとも、暗い影のようにわたしの周りを付きまとっていた。

 彼女とは駄目なのかもしれない。唐突にそう思った。違う障害を持つ者同士では、結局……分かり合えないのではないかと。

 美鐘は爪でコツコツと……それが彼女の癖なのだとそのときはまだ知らなかった……何度か机を叩き、Lineのメッセージを返した。

『今回のことはわたしの注意不足でした。ごめんなさい。でも、一緒にいれば必ず補い合うことができます。パッチワークのように』

『比翼の鳥のように?』

『はい。連理の枝のように、一つになれたなら。必ず』

 わたしは苦笑して、耳に当てていたスマホを、テーブルの上に置いた。そして隣に座る彼女の手を探り当て、指を絡めるようにしながら、初めて触れた。

 美鐘の力強い、前向きな言葉が眩しかった。確かに美鐘の言う通りなのかもしれない、と思った。そう思ったら、とても美鐘が愛おしくなった。触れたい、ただ触れ合いたい、そう思って触った。

 そのときだった。

「あ、……え、なに、これ」

 それは光と色の洪水だった。やわらかなのに眩しい、オレンジ色の西日。カフェで過ごす人たちのくつろいだ様子。外の通りを走っていくランドセル姿の子供たち。十数年振りに見る、事故で失明する前の、世界。

 わたしは慌てて周りを見回した。でも、視界はついてこなかった。自分では首を動かしていると思っているのに、そのはずなのに、視界は全く別の方を向いてしまう。……これは夢、なのだろうか。わたしは白昼夢を見ているのだろうか。船酔いに似た感覚に襲われて呆然としていると、視界に女性の顔が大映しになった。

 わたしの……顔だった。

「祥花さん。祥花、さん。これ、なんですか。耳が、嫌、……気持ち悪い」

 美鐘が、喋った。

「……美鐘? あなた、話せるの? 声、聞こえているの?」

「え? ……耳? 声?」

 驚いた顔、どうしたらいいのかわからない顔、そんな表情を浮かべたわたしが喋っている。美鐘の姿は見えない。視界のどこにも存在しない。

 ……何、なんなの。わからない。意味がわからない。

 わたしたちは手をつなぎ合わせたままだった。怖くて、今起こっていることの全てが怖くて、手を握ったまま、離すことができなかった。

 恐慌が過ぎ去ったあと、わたしたちは何度も何度も検証を重ねた。互いの感覚を間借りしていることはわかった。わたしは彼女の目で世界を見て、美鐘はわたしの耳で世界を聞いた。そして溢れ出る言葉は、わたしたちの共有物になった。仕組みも理論もどうしてそうなるのかさえわからなかったけれど、わたしたちには一緒にいるべき理由ができた。手をつなぎながら生きていく、その理由ができたのだ。比翼の鳥のように。連理の枝のように。わたしたちは二人で一つの生き物に……なったのだから。

 

 彼女の手先が器用だったこともあり、メイクを美鐘にお願いするようになってから、随分と楽をさせてもらっている。美鐘とつきあう以前はマスカラがだまになってしまっていても別に気にしなかったし、それどころか気づかなかったりもしたものだが。

「こんな感じでどうですか」

 指先を絡めあい、美鐘が囁くように言う。

 彼女が視線を動かすと、わたしの顔の角度が変わる。やっぱりまだ少しだけ慣れない。平衡感覚が狂って、酔うような感覚に陥る。

「……綺麗にしてくれてありがとう」

 わたしが言うと、

「そんな、元がいいんですよ」

 くすぐったそうに、美鐘が答えた。

「今まで一度も言われたことないけど」

「じゃあ、これからはずっと、わたしが言ってあげますから」

 照れたような美鐘の、はにかんだ声。嬉しくなってわたしが不意にキスしようとすると、美鐘はパッと手を離した。

 途端に視界が真っ暗になった。

「……なんで、避けるの」

 もう一度手をつなぎ直して、わたしは彼女を見つめた。もっともそこに映っているのはムッとした表情のわたしの顔だったが。

「だって、せっかく口紅塗ったばかりなのに。それに」

「それに?」

「……わたしの抑えが、利かなくなりそうだった、から」

 わたしはもう手を離されないようにぎゅっと美鐘の手を握りしめて、彼女を強く、激しく抱き寄せた。美鐘の視界を間借りしているわたしには、自分の耳と、そこに穿たれた幾つかのピアスホールが見えた。

「……お出かけが遅くなっちゃいますよ」

「プラネタリウムは逃げない」

 わたしはそう言って、彼女の首筋にキスの雨を降らせた。

 ……美鐘としているさなかに自分の顔を見るのは恥ずかしかった。感じている顔、淫蕩にゆがんでいる顔を、まるで鏡か何かのように見せつけられるのは、本当に恥ずかしい。それが彼女の見ているわたしなのだと思ったら、余計に恥ずかしくて、死にたくなってくる。

 そればかりじゃなかった。

 美鐘が見ているのは、わたしの顔だけではない。どんなふうに開いて、どれだけ濡れているのか、美鐘の目を通して見せつけられるのは、本当に、本当に、……恥ずかしい。

 でも、それは美鐘も一緒らしい。自分がどれほど大きな声を出して享楽に耽っているのか。わたしの耳を通して自分の声を聞いていると、気が狂いそうになる。そう羞恥に声を震わせて、涙ながらに告白した。

 わたしたちにとって、セックスとは果てしない羞恥と快楽の遊技だった。どこまでも落ち続ける奈落や深淵じみた何かだった。どれだけしても、し足りなかった。するときには必ず手をつなぎ合わせたままにした。恥ずかしい。恥ずかしくて死んでしまいそう。そう言い合いながら、わたしたちは絶対に手を離そうとはしなかった。

 いつか、この不思議な力は消えてしまうかもしれない。ふっと消えて、無くなってしまうかもしれない。

 その思いが時々わたしの頭の片隅をよぎった。それは心臓が腐っていくようなとても嫌な感触で、わたしの心を苛んだ。真夜中に寝返りを打つ様子から美鐘も夢の中で同じ不安を感じているのだろうと、ただ本能や直感のように思った。だから、わたしたちはいつも真剣だった。いつだって本気だった。一度事を始めると、指や手足が互いに吸い付くようになって、離れられない。スタッカートを刻む吐息は一つになって、絡まるように溶けていく。分かち難く結びついた枝のように。片羽を寄せ合う鳥の囀りのように……。

 それでもまだ、足りない。快楽と依存には限りがない。危険だと知りつつ。どんどん深みに嵌まっていく。いつかどこかで歯止めをかけなければいけないのは、わかっていた。


 昼も食べずに肌を重ね、結局外出したのは西日に部屋が赤く染まり始めた夕間暮れのこと。

 バスと電車を乗り継ぎ、巨大なタワーの立つ街のターミナル駅で、わたしたちは降りた。すでに日は落ちて夜になっていた。近くで見上げるタワーはクリスマスカラーの緑色に染まっている。辺りはカップルや子供連れ、外国からの観光客でごった返していて、タワー前の広場は年の瀬らしい、盛況な賑わいを見せていた。

「寒いですね」

 そう言った美鐘の吐息は白かった。間借りしている視界にその白い靄が映った。わたしには直接は見えないけれど、出かける際、彼女は大ぶりの温かそうなモッズコートを羽織ってきた。それでも寒くて体を震わせている。まるで、すずめの子供みたいだ。

「向こうにクリスマスマーケットの出店があるようね。何か温かいものがあるかもしれないわ」

 手袋をしてしまうとわたしたちの現象は力を失くしてしまうので、つなぎ合う手はいつも外気にさらされる。身を切るような冬の空気に、互いの指先は悴み、痛いくらいだ。彼女の手が冷たい。わたしの手も、負けず劣らず冷たい。

 広場の片隅にはログハウス風の出店がいくつもならんでいて、その中の一つに、グリューワインを売る店があった。わたしたちは温かなワインのカップを持ち、ちょうど空いたベンチに座った。ずっと手を握りあわせたままのわたしたちを、周囲の人がちらちらと見ていた。今時同性のカップルなんて、珍しくもないだろうに。

「見せつけてやりましょうね」

「はい。今日は恋人たちの日、ですものね」

「……イエス・キリストの誕生を祝う日でしょう?」

 わたしがあきれたように言うと、美鐘はくすくすと笑った。彼女の声が、わたしには心から愛おしかった。

「元々クリスマスって冬至のお祭りだったみたいですけどね」

「そうなの?」

「ええ、このあいだ大学で習いました」

 そんな話をしながら、ちびりちびりとワインを舐める。シナモンの香りと砂糖の甘さが、お腹の底からじんわりと体を温める。広場の中央のクリスマスツリーは刻々と色を変えていく。生花で作られているらしく、花弁が光の加減で、どんな色にも染まっていく。ツリーの一番上には金色のベツレヘムの星。キリストが生まれたときに瞬いていた星が、二千年の時を超えて今も輝いている。

「綺麗」

 美鐘が小さな声で呟く。クリスマスツリーを見つめているのは、当然、美鐘の目。

「わたしにもあなたと同じ景色を見せてくれて、ありがとう」

 わたしが言うと、美鐘も少し恥ずかしそうに肩を寄せて、

「祥花さん。クリスマスソングが聴こえます。冬の歌なのに……こんなに幸せな気分になれるなんて、不思議です」

 指を強く絡めてきた。

「さ、飲み終わったら、次はプラネタリウムですからね」

 わたしも指先に力を、思いを込めた。


 プラネタリウムはタワーに併設されたビルの、七階にあった。まだ次の上映までに時間があるからか、チケット売り場もそれほど混み合ってはいない。とりあえず座席表を見てみると、三席だけ別料金のシートがあり、寝転びながら星空を見られるらしい。いわゆるカップルズシートのようだ。

「ここ、ここがいいです」

 美鐘が嬉々として、そのシートを指差す。

 わたしは少しびっくりして、思わず彼女の方を向いた。もちろん、美鐘の顔は見えないのだけれど。その仕草の意味に、気づいたのだろう。

「……不満ですか」

 と、美鐘が不服そうに言った。

「不満じゃないけど……ちょっと、恥ずかしいかな」

「いいじゃないですか。せっかくのクリスマスですし」

「うーん。じゃあ、美鐘が美味しいものをおごってくれるなら」

「……大学生にたかる気ですか。美味しいもの。美味しいもの……ええと、わたし、ですかね」

 思わず吹き出してしまった。

「うん、じゃあ、それでいいよ。今夜の楽しみが増えた」

「えっ、あ、ごめんなさい、嘘、冗談、冗談です。一日に二回とか、そんな」

「いいじゃない。せっかくのクリスマスだし。チケットを取ったらご飯にしましょうね」

 わたしは彼女の手を引いて、受付のお姉さんのところまで歩いて行った。視界が波打ち、大きく揺れたが、気にならなかった。

 今、わたしはどんな顔をしているだろう。

 ふと思った。

 美鐘の目に、わたしはどんな風に映っているのだろう。

 わたしはパッとその場でUターンし、彼女に向き直った。

 ……ああ、彼女から見えるわたしは、こんなに幸せそうなのか。

 わたしは泣きそうになりながら、彼女の手を強く、強く握りしめた。


 そこは、青くて丸い、ふかふかの大きなソファーだった。

 手をつないだまま靴を脱いで寝転ぶと、すぐ近くにわたしの横顔が見えた。美鐘がわたしを見ている。美鐘の方を向くとわたしの顔が、まっすぐに映った。

「……どうしたの?」

「さっき、食事して、そのあとトイレに行ったじゃないですか」

 少し不機嫌そうな声だった。わたしはそうね、と返事をした。

「手を、離しました」

「うん。さすがに一緒には入れないからね」

 トイレは個室だし、食事だって、ずっと手をつなぎ合わせていては食べられない。

 確か江國香織の小説の中で、主人公が恋人と手をつなぎながら食事がしたくて、左手でも食べられるように練習をするエピソードがあったのをふと思い出した。まあ、やってやれないこともないのだろうが、でも、そこまでする必要はない、と。わたしは思っていた。

「……本当に、全部、一つになれたらいいのに」

 わたしと離れて耳が聞こえなくなることを、言葉が話せなくなることを、彼女は恐れているのではない。本当に、本当にわたしを好きでいてくれるから、そう言うのだ。美鐘の気持ちは痛いほどわかる。けれど、

「わたしはこのままでいい」

 わたしは静かな声で言った。どうしてですか、と呟いた美鐘の声は、微かに震えていた。

「……一人になったら、あなたとセックスできなくなる」

 美鐘は息を詰め、馬鹿、知らない、と怒ったように言いながら、そっぽを向いた。わたしは彼女の視線で丸い壁を見つつ、考えた。

 わたしと彼女とでは、七つも年が違う。そう簡単に死ぬ気はないが、順番から言ってもわたしの方が先に死ぬ。美鐘の寿命がわたしの死で途切れてしまうなんて、そんなこと、絶対に許せない。それにもし、本当に全部一つになってしまったら。わたしたちはもうどこにも行けないだろう。両手と両手をつなぎ、輪のようになり、その場でぐるぐると回り続けてバターになってしまうだろう。

 こんな不思議な現象が消えてしまっても、奇跡の時間が終わってしまっても。それでもパッチワークのように、比翼の鳥のように、連理の枝のように、生きていけばいい。ううん、生きていかなければならないのだ。たとえわたしの世界が再び暗闇に包まれようと。彼女の世界がまた無音に覆われようと。きっと、わたしたちなら支え合っていける。だってそれをわたしに教えてくれたのは美鐘、あなたなのだ。あの日、……初めてのデートのときに。

 まだ若い美鐘の心には先の不安と焦燥しかなくて、時々歯止めをかけようとするわたしの気持ちはわからないかもしれない。でも、やがて気づく。どこかで気づいて欲しいと思う。

 奇跡には終わりがくるかもしれないから。終わってしまうかもしれないから。わたしたちは今、こんなにも固く、強く、結びついている。けれど永遠なんて存在しない。その結びつきだって、いつかは終わるかもしれないのだ。

 ただ、どうしようもない終わりのその先にだって、細々と続いていくものはある。必ずある。

 いつか、いつか。そのことに美鐘が気づけばいいな、と思う。

 ぼんやりとそんなことを考えていると、やがて上映中の注意がアナウンスされ、ドームが暗くなっていった。落ち着いたナレーションとトラディショナルな音楽が流れ出し、満天の星が映し出される。

 仮初めの星。

 仮初めの光。

 けれどそれは本物以上に美しく、わたしたちの頭上を覆い尽くした。


 わたしは隣で寝転ぶ、まだちょっと不機嫌そうな美鐘に頬を寄せ、自分自身の耳に届くように、でも周囲の迷惑にならないように。そっと、小さな声で囁きかけた。

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